表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
学院祭襲撃編
223/375

~222~

 食事をしている間に準決勝の試合が始まった。


「たしかラークが戦うんだよな?」

「そうですわ。勝つとしたら、これまでの試合を見るにラークになると思いますわ。」

「俺もそう思うぜ!」


 歓声が沸き上がった後に、ラークとリンブルを倒した選手が入ってきた。


~それでは、準決勝戦を開始したいと思います。この試合どちらが勝つと思われますか?~

~そうですね・・・。見ている限りはラーク選手が勝ちそうな気がしますね。~


 司会も予想をしながら試合を見ていくようだ。

 そしてついに、試合の合図が鳴った。


~おっと!さっそくラーク選手が突っ込んで行った!~

~鋭い攻撃ですが、やはり予測していたようで受け止められていますね。~


 ラークと相手選手の斬り合いが激しく行われている。


~すごい見ごたえのある試合ですね。~

~これは白熱する試合です!おっと離れて詠唱しているようです。~

~身体強化をする・・・。いや!剣に付加したようです!~


 ラークが詠唱した後に剣が赤々と燃え盛った。


~これは熱そうだ!これで打ち合うと剣が溶けてしまいそうですね。おっと?○○選手も付加したようだ!こちらは水でしょうか?!~


 相手選手も付加魔法を発動させて対抗するようだった。


~これは目がますます離せなくなりましたね。~

~時間が止まっているかのように2人は動きません・・・。枯れ葉が・・・おっと!枯れ葉が舞うのが合図だったようです!両者駆け出した!~


 火と水が激突した瞬間に水蒸気で両者が見えなくなってしまった。


~これでは2人が見えなくなってしまった!~

~どうなってしまうのでしょうか!?~

~あ!かすかに動いているのが見えますが・・・。決着がついたのでしょうか?赤しか見えないようです。~


 そして、水蒸気が晴れた後、立っていたのはラークであった。


~最後に立っていたのはラーク選手でした!~

~これで、決勝にコマを進めるのはラーク選手!~


 ラークは天に拳を突き上げて、勝利を知らせた。

 拳を上げた瞬間に会場は大歓声に包まれていった。

 その後、優雅な紳士の礼をして会場を後にした。

 そして、倒れた相手選手は担架で運ばれていくのだった。


~では続きまして、クールな貴公子プワソン選手と戦う乙女ベリエ選手の対戦です。~

~ここも見どころでしょうね。普段も一緒のグループの2人がこのような舞台で真剣勝負。手の内を知っている分混戦が予想されそうです。~

~そうですね。普段も仲がいいグループで、鍛錬も一緒に行ったりしているところを目撃されているそうです。~


 色々な情報が入ってきているようだった。


「さすがにギルドでのことは出ていないようだな。」

「そうですね。隠していることが明るみにでたら元も子もないですからね。」

「そうですわ。隠していることが水の泡ですわ。」


 自分たちの隠れていることが明るみになるのはやはり嫌なようで、ほんとに嫌な顔をしながら、そう話すエクラとレオーネ。


「おれはいつか有名になって顔を明かしたいかな?」

「じゃあまだまだ先ですわね。」


 リンブルの言葉で場が和んだ。

 そして、いよいよベリエとプワソンの試合の合図が切って落とされた。


「こうやって戦うのは久しぶりね。」

「摸擬戦をしても、軽くしかしないから分からないこともある。それに最近別々のことをしているからなおさらだ。」

「そうね。この日のために少し鍛錬したことは間違いないわね。」

「そうか。なら出せる分の全力を出すしかないな。」

「私もそうね。出せる分の全力は出そうと思うわ。」


 2人とも構えて、臨戦態勢を取った。


「それでは・・・はじめ!」


 審判の合図とともに走り始めたベリエ。

 一方プワソンはその場を動かずに構えたままである。


「受けの体制ね!では、最初の一撃させてもらうわ。」

「レディーファーストだ。」

「そこは紳士なのね!」


 ベリエは振りかぶってプワソンに攻撃を仕掛けた。

 そして、プワソンの剣とベリエのグローブの音がキンッと響いた。


「重い一撃だ。」

「それはどうも。でも軽々と受け止められてしまったわ。」


 少しベリエは腕をフルフルと震わせていた。

 耐えられなくなったのか、ベリエは拳を押し出した後、飛んで離れた。


「攻撃も鋭くなっているようだな。今後が楽しみだ。」

「そうでしょ?もっと強くなる予定よ?」


 ベリエはニヤッと笑い、息を整えて再びプワソンに向かって行った。

 続いては重い一撃ではなく、連撃を繰り出し、プワソンの反応できない一撃を入れる戦法に変えたようだ。


「あれはボクシング・・・。」

「リュー君知ってるの?」

「あぁ。誰だったか忘れたけど、あの戦い方をする人を見たことあるだけで・・・。名前もその時に教えてもらった戦い方の1つだな。」

「そうなんだ~。ベリエちゃんは知っているのかな?」

「ギルドで教えてもらってるんじゃないかな?よく通ってるんでしょ?」

「そうだったね。知っているかもね。」


 レオーネから質問されてドキリとし、うまくごまかしたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ