~220~
寮に帰って泥のように眠って、次の朝。
「体が重たい気がする・・・。」
「私もだ・・・これで武闘会は・・・。」
すごく落ち込んでいたプワソンとリンブルがいた。
「おはよ~。ってどうしたんだ?」
疲れもなく起きてきたリュシオルを見て2人はびっくりしていた。
「なぜだ?私より働いていたリュシオルがなぜ元気なのだ?」
「さすがに俺も疲れが少し出たけど・・・。リュシオルが元気すぎる・・・。」
疲れた顔をしてリュシオルにツッコミを入れた。
「鍛え方が違うからね。でもその状態だったらいい結果が残せないから半分は優しさで出来ている俺からの餞別だ。」
リンブルとプワソンにリカバリーをかけて上げた。
「お!だるいのが治った!」
「これならいけるな。申し訳ないが・・・。」
「エクラとレオーネにもだろ?たぶんルーチェもだな。」
「恩に着る。」
プワソンが礼を言い、ガルディが用意した朝食を食べて用意をした。
「おはようございます・・・。」
寮の玄関では女子が顔色悪く立っていた。
「重症だな・・・。『リカバリー』。」
「これは・・・。ありがとうですわ。」
「助かった・・・。ありがとう。」
「感謝ですぅ~・・・。」
「リュシオル様・・・私までありがとうございます。」
女の子たちもリカバリーをかけてあげて、回復させた。
「今日で学院祭も終わるから頑張って乗り越えよう。」
「おー!って言いたいところだけど、これはたぶん教室に入って数分で行われるんじゃないか?」
「たしかに。絶対言いそうだもんな。」
そして教室に入って数分後・・・。
「今日で学院祭は終わる・・・。だが、我々はこんなものではない!もっと売り上げが上げれるはずだ!売り上げ1位を目指して頑張るぞ!」
「「「「「「「「「「おぉぉぉぉ!」」」」」」」」」」
予想していたのよりすごかったのだ。
「ここまでとは・・・。」
「まるで営業成績向上の演説をした後の気合の入れ方のような声だった。」
「リューの言っていることはあまりわからないが、イメージは分かるよ。うん。」
「気合の入り方が違いますわ・・・。」
雰囲気に押されて少し引き気味の一行であった。
「さて、最初と最後にあのサービスをするわ。つまり、今から武闘会までと、武闘会が終わった後からってことね。お客も武闘会に流れると思うから、武闘会中は流す感じでいいと思うわ。」
「ボス!では、そのように告知を出しとくべきでしょうか?!」
いつの間にかリーダーの女の子はボスと呼ばれるようになっていた。
「よく気が付いたわ。ボードの書き込んで告知しておきなさい。他に何かある?無いようね・・・では、営業できる体制に入りましょう。」
それぞれやるべきことをするため場所に移動した。
接客の子は接客用の衣装に、調理の子は調理の服に。
「出来ましたわね。では、放送が鳴るまで少し休憩よ。調理班は少し準備を急いでおいて。」
「イエス・ボス!」
そして、いよいよ2日目が始まった。
「いらっしゃいませ。」
「こちらがオススメになりますがいかがいたしましょう?」
「指名ですね。昨日も!それはありがとうございます。」
順調に売り上げ成績を伸ばしていった
「そろそろ武闘会組は向かった方がいいわよ。」
「もうそんな時間か・・・。ありがとうボス!」
「気にしないで。でも終わったらガンガン働いてもらうからね?リュシオル君とルーチェちゃんとレオーネちゃんにリンブル君・エクラちゃんはギリギリまで働いてくれるよね?」
「「「「「イエス・ボス・・・。」」」」」
ボスからNOとは言わせないオーラが凄く押し寄せていたのだ。
「ではもう少し頑張ってくださいね?」
目が少しエカトマークになって裏にスキップで帰って行った。
「なんか逆らえなかったな・・・。」
「オーラが出ていました・・・。」
「逆らえませんでした・・・。」
5人はため息をつき、武闘会組は可哀想にという表情をしていた。
「と・・・とりあえず準備して、頑張るわ。」
「応援待ってる。」
出場する2人は走り去っていった。




