~219~
リンブルの意外な告白を聞いた後は、忙しく学院祭の1日目終了時間まで続いた。
「ここまでツライとは思いませんでしたわ・・・。」
「なんだろう・・・。もう寝れる・・・。」
「表情筋が・・・。」
「よく乗り切ったよ。」
教室は死屍累々としていた。
そこへ爆弾が投下される。
「あ~楽しかった!」
「「「「「「「なんだと?!」」」」」」
リンブルの一言で教室にいる生徒がドスを効かせた声で反論の声を上げた。
「ひぃ!みんな顔が怖い・・・。俺なんか悪いこと言ったか?」
「あれだけ忙しかったのにリンブルはなんともないのか?」
目が回る忙しさに加えて、客への応対は慣れていてもしんどいであろうことだが、リンブルはケロッとした顔でいた。
「え?あれぐらい大したことないだろ?街のおば・・・お姉さんたちに比べたら楽なもんだぜ?」
「リンブルの周りはどれだけすごいんだよ・・・。」
リンブルから聞いた瞬間、クラスメイトが崩れ落ちた。
「もう何もやる気が起きないけど、お腹が減りました・・・。」
「そうだよな・・・。後半は仕事していてご飯を食べる時間もなかったもんな・・・。」
「誰か作って欲しいですわ・・・。」
もう起きる気力もなくなってしまったクラスメイトは口々に言い始めた。
「はぁ~仕方ないか・・・。ガルディ。」
教室の端に移動し、小さな声でガルディに声を掛けた。
『どうしましたか?』
「人型を取って、ここの調理場で料理を作って欲しい。クラスメイト分だ。」
『かしこまりました。ドア近くまで移動してもらえますか?ドアの外に腕を出してください。後、桜も呼べるならお願いします。』
ガルディは気を使って、人のように振舞えるようドアから入ってくれるようだ。
リュシオルがドアから腕を出した途端、すぐにガルディが出てきた。
同時に空間の扉もガルディの横に出現させて、ガルディに桜を呼びに行かせた。
「失礼します。」
「え?どなたですか?」
ガルディが桜と共に教室に入ってきた瞬間にクラスメイトの一人が声を出した。
「あ!ガルディと桜ちゃんじゃないか。」
「え?知り合い?」
「リュシオルのとこの人だよ。」
リンブルがリンブルのくせに気の利いた言い方をしたので助かったのである。
「初めまして、ガルディと申します。こちらは桜でございます。」
「桜です。よろしくお願いいたします。」
「よろしく・・・。それでどうしてきたんですか?」
「はい。主様より皆様に食事の用意をするようにと。」
それを聞いた瞬間教室はわぁ~!と声が上がった。
「それでは調理場をお借りしますので、少々お待ちください。」
ガルディと桜は料理を作りに行った。
すると、そっとプワソンが近づいてきた。
「助かる。ありがとう。」
「いいって。俺も作る気力ないし、ガルディに任せた方が美味しい料理が出来るだろ?それにここで休憩していてもどうにもならないしな。」
「確かに。ここで食べて回復して帰って寝るほうがいい。このままだとここで寝る羽目になってしまう。」
ふふふっと2人で笑い、壁に寄りかかってゆっくり料理が出来上がるのを待つことにした。
「皆さま出来ましたよ。机に用意いたしますので、お座りくださいませ。」
大皿を2つ片手で持って運んできた。
「ありがとう!さぁみんなも椅子に座りましょう!」
食事が出来て、急に皆が元気になったのだ。
それから食事会が開催された。
「あ~お腹一杯・・・。でもそろそろ帰らないとまずいわね。」
「そろそろ見回りが来る時間だしな。」
お腹がいっぱいになった皆はいそいそと帰る用意し始めた。
「明日も忙しくなるだろうからがんばろうな~。」
「そうだね~。また主力のメンバーには頑張ってもらわないとね・・・。」
「もちろん主力メンバーには頑張ってもらうけど、武闘会もあるからそれもだね。主力メンバーは武闘会も頑張ってからこっちも最後は頑張ってね?」
にっこりと微笑みながら言われてしまった。
「あ~。応援の時間もちゃんと渡すからそれ以外は頑張ってほしいんだけど・・・。」
「・・・頑張ります。」
「そうでなくっちゃ!じゃあ、今日は解散ね!明日もがんばろ~!」
リーダーの子に言いくるめられてしまった主力メンバーのリュシオル・ルーチェ・プワソン・エクラ・レオーネ・ベリエであった。
昨日は投稿できずすいませんでした。
時間が取れず、書けませんでした。
出来るだけ毎日投稿できるよう頑張ります・・・。




