~19~
ルーチェのステータスを見て、色々突っ込みたいとこがあったがギルドカードには反映されていないしとりあえずは保留にして、いつか神に会えたら文句を言ってやろうと心に決めた。
「これは仕方ないね・・・・これは置いといて、月から愛されたみたいだね。多分その綺麗な銀髪と瞳が見れたからだろうね。」
「そうなんでしょうか?とりあえずリュシオル様の役に立てそうなので良かったです。」
加護が増えていてルーチェは喜んでいた。
「リュシオル様。この後ですが時間はありますか?」
クロワからリュシオルに時間があるか聞かれて、ルーチェの買い物だけだし大丈夫と思い了承することにした。
「大丈夫ですよ。何かあるのですか?」
「昨日のことで少しお話と、討伐したことについてです。別室でお話しますので付いてきてもらえますか?後、ギルドカードを預からせて頂きます。」
「分かりました。どうぞ。」
ギルドカードを預けて、クロワに案内されて別室に移動した。
「急に申し訳ありません。昨日のルーチェさんの前の主人ですが、無事捕まえまして、処理されました。
そして、昨日討伐されたシルバーウルフですが、ギルドで買取させて頂いてもよろしいでしょうか?もちろん普通なら解体代が発生されるのですが、今回は無料でさせて頂きます。」
「いいんですか?たまたま狩れたやつですし・・・」
「いえ、今回あの商人を捕まえるきっかけを守ってもらえましたし、こちらは大変助かりましたので。」
ギルドとしては、事件が解決したことにより負担が消えたわけで、リュシオルの狩ったシルバーウルフくらいならなんとも無いし、いい素材なので買い取ることは損ではないのだ。
「分かりました。では、解体等お願いします。」
「任されました。後で、解体している場所まで案内します。そして、特例ですがギルドマスターの権限によりリュシオル様はギルドランクCにランクアップさせて頂きます。」
「え?Cにですか?」
「はい、本来ならBランク以上の討伐隊が倒すシルバーウルフを一人であんなに綺麗な状態で狩れるのであれば、十分な素質とのことです。」
急にランクアップしてしまった。
少しやってしまった感があったが、ルーチェを助けることが出来たのでもう考えないことにした。
「今、部下が処理をしていますので、先にシルバーウルフを解体しましょうか。」
「そうですね。結構時間かかるのですか?」
「そこまではかからないんですが、ちょっと部下の仕事が私より遅いので行って帰ってきた頃には出来ているでしょう。では、行きましょう。」
クロワに連れられて、解体場所まできたが、意外と清潔になっておりびっくりした。
解体する場所なんて血まみれなイメージだったのが覆されて少し残念に思ったが、なんで綺麗なのか気になって質問することにした。
「クロワさん。解体する場所って血まみれなイメージだったんですけど何で綺麗なんですか?匂いも少ないし。」
「あぁ~これはギルドで流通されている魔道具が設置されていて、血の処理と臭いを取ってくれるんです。後は、その場所によって花の香りにしたりと活動しやすいようにしています。」
「それは便利ですね。確かに持ってきて血の臭いがしたら嫌ですもんね。」
「大量に持ってこられたら臭いは広がりますが、一段落したら発動しますから割かし清潔ですね。すいませーん!お願いしてたクロワです!」
クロワは大きな声を出して、奥に居る人を呼んだ。
作業していた男の人がを中断してこっちに来てくれた。
「おう!言ってたシルバーウルフかい?」
「そうなの。大きいから解体する場所で出してもらうわ。どこに出してもらったらいい?」
「じゃあ、そこの場所に出してくれ。あのスペースなら十分だよな?」
「大丈夫よ。ではリュシオル様。あそこで出してもらえますか?話は通してありますので大丈夫です。」
クロワに指示された場所にシルバーウルフを出した。
「お!すごく立派なやつじゃないか。しかも傷が少ないってきた。クロワの言っていた値段で大丈夫だぜ。」
「わかりました。では、リュシオル様受付へ戻りましょう。」
ギルドの受付に戻ったら、クロワさんの部下さんが待っていた。
「クロワさん処理終わりました。後は買い取り金額ですが・・・」
「言っていた値段で処理して頂戴。問題ないってなったから。」
「分かりました。少しだけお待ちください・・・。はい終わりました。確認をお願いします。」
リュシオルは返されたカードを見てびっくりした。
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リュシオル
Age 15
Lv 25
GL C
GP 100020
EKT 6002000
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「こんなにするんですか?シルバーウルフって。」
「はい。少し色をつけましたが、状態がすばらしくいいのでこれで大丈夫です。あとゴブリンの討伐代も入っています。」
「はぁ・・・ありがとうございます。」
申し訳ない気持ちがあったが、正当な報酬のようなので頂くことにした。
お金はいくらあっても困らないものだと思っているためである。
「これで終わりです。長らくお時間を取らせまして申し訳ありませんでした。」
「いえいえ丁寧にありがとうございます。」
「いえ、このギルドからの期待の新人ですし。丁寧な対応にこちらとしても荒くれ者よりリュシオル様を少し贔屓させてもらってもバチは当りませんし。」
少しあれだと思ったが、人付き合いは大事なのでお礼を言ってギルドを後にした。
PVが7000いっていました!!
感謝感激です;;
これからも頑張ります!




