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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
187/375

~186~

 とりあえず、攻撃をかわしながら考えることにした。


「物理もダメ。魔法もダメ。でも、石の矢は刺さった。ということは、点の攻撃に弱いのか?アルシュ!リンブルはどうだ?」

「今目覚められました。」

「くっ!なんだリュー!」

「無理言ってすまない。石の矢はどれぐらい刺さったか覚えているか?」

「すごく尖らして、少し刺さったぐらいだ。」

「ありがとう!じゃあ、針ぐらいか・・・。」


 攻撃をかわしつつ、会話をし、魔法を構築する。


「これでいいはず!『アイアンニードル』!」


 無数の鉄の針が出現し、白い魔物に向かって一直線に飛んで行った。

 そして、無防備なところにすべて刺さることとなる。


「!!!!!」


「これでも動きを止めるだけか・・・。待てよ?魔動生物だよな?なら!」


 魔動と言われている部分に気が付き、考えをまとめる。


「リュー!奴が針を外し終えたぞ?!」

「長い針で魔力の高いところを・・・見えた!」


 体の中心に魔力が固まっているところを見つけ、そこに目がけて針を刺した。


「これでどうだ?!」

「!!!!!!~~!!!!!」


 それでも動き、引き抜こうとする。


「もしかして・・・!リュシオル様!その針を持って魔動生物の魔力を吸い出してください!」

「そっか!魔力がなくなればこいつも!『マナドレイン』!」


 持って暴れているところに滑り込み、刺さっている針を手で持ち、とっさに魔法を構築し、魔力を全て吸い出す。

 暴れていた魔動生物は次第に動きを止めて、やがて動かなくなった。


「これで終わりか?」


 針を作り出し、倒れている魔動生物をツンツンと突くが、動きを完全に止めていた。


「やったのか?」

「あぁ。倒したみたいだ。」


 その言葉を聞いた瞬間に、レオーネが倒れた。


「おっと!受けとめたのでご安心を。」


 アルシュのナイスアシストで受け止められる。


「さて・・・帰るか・・・。」

「その魔動生物も持っていくべきかと・・・。」

「もちろん持っていくよ・・・。気持ち悪いけどね・・・。」


 あまり触れたくないのか、サッとアイテムボックスにしまい、皆の元に歩み寄った。


「怪我はどう?」

「動けるには動けるけど、しばらく休養しないと・・・という具合かな?」

「そうね・・・。武闘会までには治りそうだけど、ダンジョンはしばらくお預けね。」

「プワソンは目を覚ましそうか?」


 まだ倒れたまんまのプワソンの方を見ると、血色は少し良くなったが、目を覚ましそうになかった。


「先に、プワソンを実家に送った方がいいんじゃないか?」

「そうだな。転移で先にクレールス家に行くがいいか?」

「お願いしますわ。この状態では何もできませんもの。」


 エクラからも頼まれて、クレールス家に転移で移動した。


「おかえりなさいま・・・どうされましたか!?」

「セバス・・・。至急プワソンを部屋に運んで。」


 リュシオルが背負っているプワソンを見て驚いていた。


「これはプワソン様・・・。意識がないのですね・・・。そこのお前プワソン様をお部屋にお運びしろ!エクラ様これはどうしたのですか?」

「説明するわ・・・。その前にお父様を至急お願いしますわ。ダンジョン内で起こった重大案件ですの。」

「さようでございますか・・・。では、ギルド長も呼び出すべきでしょうか?」

「その方が早いわ。」

「なら俺が連れてくるよ。」

「助かりますわ・・・。他に連れてくるべきだと判断した人を連れてきてほしいですわ。」

「了解。ちょっと待っててね。」


 リュシオルはサッと転移した。


「他の方々も応接室へ・・・。」

「待っている間に汚れを落としてきてもよろしいかしら?」

「サッと入ってくるだけだから・・・。」

「そうですね・・・。旦那様が帰ってくるまでもう少し時間がありますので、どうぞお入りください。」

「ベリエ行きますわよ。」


 エクラとベリエは湯あみに向かった。


「そちらのお嬢さんはどうしましょうか?」

「気を失っているだけだから、仮眠室でも案内して欲しい。」

「そうですね応接室の隣に客室がありますので、そこにでも。」

「わかった案内してくれるか?」


 アルシュはぐったりと気絶しているレオーネをお姫様だっこのまま部屋に寝かせに行った。


「起きたら隣にいることを伝えてくれるか?」

「侍女に見させますので、起き次第、案内いたします。」

「助かる。では我々は隣の応接室に居たらいいか?」

「案内します。」


 セバスに案内され、応接室に入った。


「お召し物だけでも着替えますか?」

「あ~そうですね・・・着替えるところってあるっすか?」


 リンブルの汚れている格好を見て、セバスが声をかけてきたので、自分を見て納得した。


「こちらへどうぞ。お待ちの方はどうされますか?」

「私は汚れていないので構わない。」

「かしこまりました。すぐにお茶を用意いたしますので、座ってお待ちください。」


 アルシュは言われた通り、ソファーに座って待つのだった。



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