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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
166/375

~165~

 プワソンが考えている間にも、どんどん進んでいき、ついに最終ボスの扉の前に立っていた。


「もうボスの扉の前だが、思いついたか?」

「魔法を駆使すれば、出来ないことはないというとこまで考えはまとまっている。」

「誰が戦闘に?」

「エクラとリンブルの氷と土の魔法だな。」

「具体的にどうする?」


 プワソンは考え出したことを2人に伝える。


「それならできそうですわ。」

「俺も場所がわかれば可能だぜ?」

「コアの位置は視覚で確認できるそうですよ?」


 コアの位置という単語を聞き取り、レオーネが情報を出す。


「じゃあ簡単に倒せそうだな。」

「もし、コアが綺麗なまま取れたら俺に売ってくれないか?」

「ゴーレムのコアですか?」

「あぁ。市場ぐらい出すから譲ってほしい。」

「なら、報酬ってことで貰ってくれ。」

「え?いいのか?」

「だけど、無傷で取れるか分からないから、成功報酬ってことで!みんなもいいだろ?」

「構わないわ。」


 皆が頷き、賛成してくれる心優しい友達である。


「そのかわり、何をするか見せてくれな?」

「それは構わないが・・・見ていても面白くないぞ?」

「それでも見てみたいんだから構わないぜ。他に見たい奴は?」


 リンブルが声をかけると全員が手を上げた。


「わぉ!皆だってさ。構わないか?」

「見てもいいけど・・・。新しい技術すぎてわからないかもよ?」

「それでも勉強になるから見てみたいです。」

「あまり直視できないかもよ?」

「う・・・それは見てから判断するわ。」

「・・・・わかった。」


 みんなの熱意に負けて、許可したが何人かギブアップしそうな気がした。


「じゃあ、リューの期待に答えれるよう頑張りますか。行くぜエクラ。」

「分かっていますわ。私は大丈夫ですが、リンブルが失敗しないようにしてくださいませ?」

「わかってるよ!」


 ドアを開け放ち、見ると中央にゴーレムがうずくまって待機していた。

 中に入ると、ゴーレムはゆっくりと動き出し、直立の体制になった。


「まずは私ですわね。凍ってしまいなさい『フリーズ』。」


 エクラの魔法の精度がうかがえる氷方であった。

 しっかりと固定されたゴーレムは動き一つ出来なさそうである。

 エクラに凍らされたゴーレムだが、コアの部分だけは凍っていなかった。


「ここで俺の出番だな。くり抜いてしまえ『アースニードル』。」


 コアに目がけてではなく背中側から貫き、コアを傷つけずに取り出すという作戦だった。


「これはよく考えたね。」

「リュシオルからヒントを貰えなかったら、ただ単に破壊して終わりだった。」

「視点が違ったら新たな発見があるからね。」

「そうだな。またリュシオルとは語りたいものだ。」

「またの機会にね?」

「まだ時間はあるから焦ってはいない。」


 プワソンは作戦に成功し、嬉しいのか口の端を少し上げて喜んでいた。

 作戦の要のエクラとリンブルは成功し、ハイタッチをしていた。


「やるじゃないですの。」

「エクラもな!」


 リンブルがコアを拾い、エクラが宝箱を開けた。


「約束のコアだぜ。たぶん傷ついていないと思うが見て確認してくれ。」

「・・・うん。大丈夫だ。」

「それはよかったですわ。こちらも見ていただけます?」


 エクラが持ってきたのは守護の腕輪だった。


「まぁまぁの性能の守護の腕輪だけど、売った方がいいかな?」

「そうですか。買った方がいいものが多いですわね。」

「それでも需要があるから売っても値段はするぜ?これしている市民のおっちゃん見かけたし。」

「そうですの?なら売ってしまいましょう。」

「腕輪のことも決まったから、外に出ようか。」

「そうだな。ギルドで査定してもらってからだな。」


 一行はダンジョン入り口に戻る転移陣に乗って外に出た。


「あ~2日ぶりの外だな。」

「あんたらは昨日入ったやつらじゃないか!大丈夫だったのか?」

「ん?問題ないが。ほら。」


 代表してプワソンがギルドカードを見せた。

 もちろん名前の所は隠してである。


「あんた達・・・初級ダンジョン制覇しちまったのか?」

「そういうことになるな。」

「はぁ~将来有望な若者が入ったってことだな。ギルドも安泰だ。」

「それはありがとうございますわ。」


 機嫌のよくなった門のおっちゃんと別れて、リュシオル御用達の商団に来ていた。


「これはこれはシャドーブラック様と・・・」

「友人たちだ。名前はまだ名乗れないが、そのうち二つ名が付くと思うから、期待していてくれ。」

「そうでございますか。シャドーブラック様のご友人であれば、頑張らないとですね。さて、ご用件は何でございましょうか?」

「買取をお願いしたい。」

「かしこまりました。査定するものをお出しください。」


 言われたとおりに、皆がアイテム袋から取り出す。


「ふむふむ。これなら1刻から2刻ほどで査定が済みますので時間をつぶして、またここまでお戻りください。」

「分かりました。お願いします。」


 マルシャン商団に査定を任せて、しばしの休息をとることにした。




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