~158~
もう一話を23時に投稿します。
やる気に満ちた女子2人に連れられて、次の階層に進んだ。
「ここからは何が出るのですの?」
「この階からはウルフが出ますよ。集団戦のプロと言っていいかもしれないので、囲まれないように気を付けないといけませんね。」
「ウルフか。なら出番だ。ポチ。」
「え?その話まだ続いてたのか?!」
ポチネタが再発したのである。
「ウルフと言えば犬だからだ。仲間だろ?」
「相手は魔物だぞ?無理だろ!」
「ということで、リンブルは置いといて2人組で討伐してみようと思う。」
「話がつながってないし、俺は放置?」
話が飛び、リンブルはプワソンによって放置になる。
それを見ていたリュシオルは可笑しくて、後ろを向いて声を殺しながら笑っていた。
「リュー?!お前思いっきり笑ってるだろ?!」
「っぷ・・・あはははは!だめだ。面白すぎる。」
「ぷふふふ・・!面白いわね!プワソンも笑いのことがわかったのね。」
「うまくいったか心配だったが成功していたか。」
プワソンも計画的にリンブルを弄っていた。
「計画的かよ~。」
「和んだ所で本題で2人で行くのは変わらないから。ペアは色々組んでしてみることにするが、合うペアを探すのも手だ。」
「そうね。ペアが合えば、国の大会のペア戦とか出れるものね。」
「己の強さを測るのに個人戦。2人の絆・団体戦の団結力とかもあるもんな。」
「へぇ~そんな大会があるんだ。」
「知らなかったのですの?結構有名でしたのに。」
「ど田舎で育ったって言うか、森で育ったからね。世間のことに少し疎いんだ。」
「それはわかる気がしますわ。」
ほんとは違うのだが、設定で小出しにしようと考えておいた話をしたのだった。
「森の中で育ったのだったら仕方ないな。国を挙げて大会が行われるんだ。そして、国で上位に入ると、他の国との対抗戦が行われるんだ。そこまで来るともう大盛り上がりなんだぜ?」
「そうなんだ~。それは面白そうだな。」
「リューももちろん出るだろ?」
「卒業してから考えようかな?」
「たぶん無理ですわよ?リュシオルはたぶん学院長に入れられているわよ?」
「え?そんなことが出来るの?」
「そうなのですわ。3人以上の教師・もしくは学院長の推薦で枠をねじ込めるって聞いたことがありますわ。ですので、本選からの出場ですので予選はしなくても大丈夫ですわ。」
「聞いてないよ・・・。まぁ~程々の力で頑張りますか。」
その言葉を聞き、リュシオルの程々でも最強だと思う・・・と皆は心の中で思っていた。
「とりあえず、先に進もう。後2階分降りたら泊まる準備でもするか?」
「え?ダンジョンに泊まっても大丈夫ですの?」
「それは後のお楽しみにしようか?2階分降りて、行き止まりで披露するよ。」
何をするのかすごく気になっていたが、今はダンジョンを進むことが大事なので、進むことにした。
ペアを変えながら、囲まれても対応できるようになってきていた。
「背中を預けれる頼りのなる相棒っていいわね。」
「そうだなっと!しっかり捌けよ!ベリエ!」
「わかっているわよ!リンブル!」
今はリンブル・ベリエのペアが戦っていた。
「ここは幼馴染というだけあって息が合うな。」
「そうだね。このペアもいいけど、ベリエとレオーネ、もしくはエクラとベリエのペアも面白いぞ?」
「ベリエのあの武器がうまく立ち回っているのだな。」
「トンファーの有能性を分かってくれる?」
「あぁ。実際使っているのを見て感じたが、あれはいいな。1人がトンファーで鼻っぱしを殴り、もう1人がとどめを刺す。いいセオリーだな。」
「大会とか対人でも有効だよ?」
「あぁ。大会とか競技向けだな。」
「結構バトルジャンキーな感じだからあれでいいと思ったんだ。後はあのトンファーに魔石を組み込んでるから魔力を流すと刃が出来るよ?」
「あれは叩くだけじゃないのか?!」
さらなる仕掛けを教えられてプワソンはびっくりしていた。
「まだ本人には教えてないが、戦い方が安定してきたら、さらなる戦い方で教えるつもり。それに魔力コントロールも必要だからまだ時間はかかってしまうかもね。」
「それでも、多彩な戦い方が出来るな・・・。」
貴族として、さらに騎士を目指しているプワソンには衝撃的だったようだ。
「これで終わりっと!先に進もうぜ!」
リンブルたちの戦いを終えて、声をかけてきた。
「ということだな。また話の続きをしよう。」
「あぁ、これぐらいでいいならいくらでも話すよ。」
話を切り上げて、歩みを進めた。




