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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
153/375

~152~

 エクラによって美容関係のことを全て聞き出されてしまった後、色々と作らされた。


「これぐらいで許して差し上げますわ。」


ホクホク顔で化粧品類を受け取っていた。


「申し訳ない気がしますが・・・。これも自分のため・・・。」

「これは独り占めずるいわ・・・。」


 レオーネもベリエももう夢中の様だった。


「これで許してもらえる?」

「し・・仕方なしですわよ?」


 嬉しそうに言うエクラの顔は説得力がなかった。

 化粧品は各々のアイテム袋にしまい込み、今後の話になった。


「ところで、リュシオルは転移できるのですわね?」

「うん。何人でも行けるけど、触れているか、魔法陣に入っているかの指定があるけど。」

「それでも大きいですわ。そして折り入って話があるのですの。」

「話って?」

「私の方から説明する。」


 エクラからの確認の後、プワソンが説明を始めた。


「リュシオルの手間になってしまうかと思うのだが、私たちは事前に話し合って、少しだけリュシオルに協力してもらおうかと思っているんだ。」

「うん。ここまで来たら話を聞くよ。」

「助かる。実は転移でダンジョンに連れていってほしいんだ。もちろんリュシオルの手はそれ以上借りないが、場所までは連れていってほしい。」

「構わないけど・・・。どうして?」

「皆にそれぞれの思惑があると思うのだが、共通することは、今から努力をして、リュシオルとルーチェと肩を並べて歩きたいだ。」


 プワソンからみんなの望みを知ることとなった。

 それまで楽しい雰囲気だった部屋が、真剣な雰囲気に変わった。


「どうだろうか?もちろん無茶はしないようにするし、リュシオルの手の空いているときで構わない。依頼料も払うから・・・。お願いだ。」


 その言葉を聞き、リュシオルは腕を組んで考え始めた。


「・・・・・。わかった。ただし条件がいくつかある。」

「聞こう。」

「まず一つ、命の危険がある場合は俺の命令に従うこと。有無は言わせないからな?」

「あぁ。約束しよう。」

「二つ目、ある程度は支援するが、自分たちの力だけでダンジョンを乗り切ること。」

「もちろんですわ。」

「また新たに追加することもあるかもしれないけど、これだけは必ず守ってもらえるなら構わないよ?」

「「「「「ありがとう!!」」」」」


 皆はホッとした表情をして、安堵していた。


「まずは初心者のダンジョンをクリアだね。」

「あぁ。一つ一つ積み重ねていくよ。」

「学生であると、時間が限られてきますから出来ないことも多いですの。その分の無駄な時間が無くなるのは大きな成長につながると考えていますの。」

「そうだね。協力できることは協力するよ。だって友達じゃないか。」


 そういうと、熱血のリンブルは・・・。


「リュ~!!ありがと~!」


 がばっと抱き着きに来て、暑苦しくリュシオルを抱きしめた。


「やめろって・・・。」

「いいじゃないか~。お!確かにいい匂いがするな。」

「匂いを嗅ぐな!」


 リンブルをひっぺはがして、投げてやった。


「ぐぇ・・・。ひどいぞ・・・。」

「大丈夫だ。問題ない。」


 いい笑顔でサムズアップした。


「リンブルのことは置いといて、いつからならいいだろうか?」

「俺は初級はクリアしたから、次は中級回ろうかと考えていたが・・・放課後に中級を回って、休日にみんなの方に行こうか?」

「えっと・・・構わないのか?」

「うん。転移ができればその場所にポイントを打って帰ってこればいいから。それに帰ることは場所を見つけたら簡単だしね。」

「ほんとにいいのか?」

「構わないよ?本格的に潜るのは卒業してからになりそうだしね?」

「本当に感謝する。皆もいいだろう?」


 プワソンは皆に声をかけると頷いていた。


「じゃあ、次の休みに潜りに行こうか?」

「わかった。皆も用意を怠らないようにして、分からないことがあれば・・・。」

「俺に聞いて?ある程度はサポートするからね。それも卒業までになるかと思うけど。」

「卒業までが勝負だな!」

「頑張りましょうね!」


 意気込み十分に解散することとなった。

 その後、男だけになってからまだ話が続いた。


「本当にありがとう。それと姉がすまなかった。」

「構わないよ。隠していた俺が悪いんだしね。」

「そう言ってもらえると助かる。」


 ついでなので、予定とかを詰めておくことにした。


「それで、休日に潜る話だけど・・・。皆の予定は大丈夫なのか?」

「出来るだけ潜れるように調節はする。もしダメそうなら早めに中止にしたり考えたりする。今のところ何もないから問題なさそうだ。」

「勉強もおろそかにできないから頑張らないとね?」

「勉強に関してはリンブルだけだけどな?」

「俺?もちろん・・・努力はする・・・。」

「そういうことで・・・あっ!もし俺がダメならアルシュとか連れていけば大丈夫かと思うよ?『アルシュ』。」

「なんでしょうか?」


 呼び出したアルシュは人型になっていた。


「くつろいでいたところごめんね?」

「いえ。構いませんよ。部屋をいただいたのでゆっくり過ごさせてもらっています。明日はジェイドが傍に付きますので。」

「わかった。それで話なんだけど・・・。」


 先ほどのことを伝えると、快く頷いてくれた。


「それは良いことだと思います。微力ながら協力しましょう。転移は私も出来ますしね。よろしくお願いしますね?」

「こちらからもよろしくお願いします。」


 話がまとまり、寝ることにした。



化粧品の力はすごいですねw


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