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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
141/375

~140~

「2回目になりますね?ガルディと申します。よろしくお願いいたします。」

「バルトだよ~。よろしくね?」

「すごいわ・・・。これは凄いわ・・・。」


 クロワはガルディとバルトの周りをぐるぐる回ったり、突いたりと調べていた。

 観察されている2人はガルディは微動だにせず、バルトは触られたらくすぐったそうにしていた。


「ほんとに不思議ね・・・。人間として生きているようだわ。」

「生きているのはずっと生きていますよ?ただ、道具としてですが。」


 綺麗な所作でガルディが答えた。


「そうよね。この子達も?」

「たぶんそうなりますね。」

「わかったわ。ちょっと処理をするから待ってて?」」


 クロワは会議室を出て、何かをしに行った。


「何しに行ったんだろうね?」

「私たちのための何かではないでしょうか?」

「そうだよね。驚いていたし・・・。」


 バルトとガルディが話し合っていて、召喚獣たちも井戸端会議をしていた。


「この後何する?」

「食べ歩きはもちろんだ。」

「私はショッピングだわ。」


 すごく嬉しそうだった。


「お待たせ!みんなこれを持っていてほしい。」


 渡されたのは、ギルドカードに似たカードである。


「このカードはリュシオル君のカードとつながっていることになるカードなの。だから、買い物とかこのカードで出来るわ。ただし、リュシオル君が定めた額・もしくは承認した額しか出せないから気を付けてね?それでも、主人が見て居なかったら、上限100万エルまでしか下せないわよ?」

「上限までいったらどうするのですか?俺が見たら、また解除されて使えるようになる?」

「そうよ。リュシオル君とルーチェちゃんのカードも後で処理するから出してね?」

「今渡しておきますよ。」


 カードを手渡し、さらに話を進める。


「後・・・。」

「まだあるのね・・・。ぶっちゃけちゃいなさい。」

「では・・・。ここで最近名が挙がってきている冒険者とかいますか?」

「そうね・・・。最近なら王都でシャドーブラックとシャインゴールド・・・。もしかしてあなたたち?!」

「ご名答です。」


 仮面を取り出し、その場で変化して見せる。


「なるほどね。カードも・・・そういうことね。分かったわ。他はない?」

「以上ですね。」

「あなたたちはちょっと王都に行っただけでこんなにたくさんのことが起きるのね。」


 少しため息をつきながら、リュシオルたちを見た。


「俺もこうなるとは思っていなかったんだけど、流されに流せれてこうなりましたね。」

「巻き込まれ体質なのね・・・。」

「そうみたいですね・・・。」


 部屋の雰囲気が淀んできたので、話を変える。


「そうだ!お土産があるんですよ。」

「え?貰えるの?それはうれしいわ。ギルドのみんなで分けるわね。」

「いえ。それはクロワさんの分ですよ?」

「え?じゃあ・・・。」

「こっちがギルドのみんなの分です。」

「リュシオル君ありがと。」

「いえ。クロワさんは俺のお姉さんのような人ですからこれぐらいはさせてください。」

「そう思ってくれていたのね!嬉しいわ!」


 クロワはリュシオルとルーチェをギュッと抱きしめた。


「く・・苦しいです。」

「い・・・息・・・が・・・。」


 あまりに抱きしめられたので、息が出来ないくらいであった。


「あらごめんなさいね。でもうれしいわ。」

「いえ。こちらこそありがとうございます。」


 やっと解放され、新鮮な空気を吸い込んでからお礼を言った。


「じゃあ、下に行きましょうか。ギルドカードの処理をしないとね?」


 会議室をぞろぞろと出ていくと、ギルド員・冒険者はびっくりしていた。

 しかも、美形ばかりなので固まっていたが、すぐに回復し、黄色い声が上がっていた。


「みんなはこの後どうする?」

「リュシオル様が泊まる場所だけ聞いて、散策しようかと。」

「僕食べ歩きしたい!」

「我も同じくだ。」


 召喚獣たちは全員動くようだった。


「泊まるのは小鳥亭に泊まるから俺の名前を出して中に入って?」

「わかりました。」

「じゃあ行きましょう?」


 召喚獣たちは楽しそうにギルドを後にしていた。

 残ったのはリュシオル・ルーチェ・バルト・ガルディである。


「あれ?バルト達は行かなくてもいいの?」

「うん。僕は主様の傍にいれたらいい。」

「私もですね。主の傍に居ることが至高です。」


 さすが道具である。

 主人であるそばに居ること、使われることが道具としての幸せであることからそういった思考になるのだろうと思った。


「じゃあ、ギルドカードの更新が終わったら、一緒に街をめぐるか。」

「「はい。」」


 クロワが処理を終えて、ギルドカードを返してくれた。


「そういえばマージが寂しそうにしていたから見に行ってあげて?」

「マージさんがですか?」

「そうなのよ。最近元気がないみたいで。もしかしたら何かあるかもしれないから話を聞いてあげて?」

「わかりました。教えていただきありがとうございます。」


 お礼を言い、ギルドを後にした。




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