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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
136/375

~135~

今回は主人公が出てきません^^;

 ~クレールス家にて~


「ただいま戻りましたわ。」

「おかえりなさいませ。」

「お父様はいずこにおられるのです?」

「そろそろおかえりになる頃だと思われますが・・・。」


 家に帰ったエクラとプワソンはすぐにお父様に言わなければと思い、聞くがまだ帰っていなかったようである。


「では先に湯あみをしますわ。」

「ご用意はできておりますのでどうぞごゆっくり。」

「・・・・・入っている間に父様が帰ってきたら、湯あみの途中でも呼びに来るように。」

「プワソン様だけでよろしいでしょうか?」

「私しか無理だろう。姉様はゆっくり浸からせてあげてくれ。」


 エクラが去った後、使用人に小さな声で指示を出した。

 湯あみに行ってから数分後に当主は帰ってきた。


「戻ったぞ。エクラとプワソンは戻っているか?」

「はい。無事に戻ってこられました。」

「そうか。なら私も荷物を置いてくる。」

「当主様。お嬢様とご子息様がお耳にいれたいことがあるそうなのですが、今湯あみをされていて・・・。」

「上がってからでよい。帰って来たと伝えて書斎に来るよう伝えろ。」

「はっ!かしこまりました。」


 プワソンに帰ってきたらすぐに伝えるように言われていたので、その使用人はお風呂場に急いだ。


「プワソン様。当主様がお帰りになりましたが、ゆっくりしてからでよいと言われましたがいかがいたしますか?」

「帰ってこられたのだな?なら上がって支度をする。」

「かしこまりました。皆。ご子息様がお上がりだ。」


 使用人は侍女に声をかけて、支度の準備をさせる。

「姉様には終わりそうな頃に、伝えてくれ。先に上がって報告しているから心配ないとも伝えるのだ。」

「かしこまりました。」


 使用人に伝え、プワソンは支度を急ぐ。

 早々と着替え、当主の書斎に向かった。

 ドアをノックし、中に入る。


「失礼します。」

「私的な場だ。そこまで畏まらなくてよい。」

「わかりました。あと、姉様は少し遅れることをお許しください。」

「わかった。それで?報告したいこととは何だ。」

「はい。実は今回、あの暗い森の方に入って行ったのですが。」

「小さいころから危険だと言って入らないように言って聞かしたのに入って行ったのか?」

「それについては申し訳ありません。ですが、私ももう大人になる一歩手前。危険なら引き返そうと考えていました。それに、友人も一緒に行っているのですから。」

「正しい判断が出来ると確信して入って行ったなら、これ以上言うことはよそう。」


 森に入ったことを少し咎められたが、しっかりした考えがあると伝えるとそれ以上言われなかった。


「入って行くと、友人が気づいたのですが、あの森は瘴気が漂っていると。」

「なんと・・・。そんな危険なことになっていたのか・・・。」


 当主は少し険しい顔をして、唸っていた。


「そして、奥からアンデットが出てきたのですが、そのアンデットが来ていた服・鎧がこちらです。」


 アイテム袋から、兵士の着ていた鎧の一部分を取り出し、机に置いた。


「こ・・・これは・・・。」

「はい。我がクレールス家の紋章です。これを身にまとったアンデットが多数出てきて討伐・供養いたしました。友人が光魔法の上位互換の聖魔法を使えましたので・・・。」

「それは優秀な友人を持ったな。でもこれは・・・。」

「はい。セバスに聞くと、ひいおじい様の開拓兵であると・・・。」

「やはりそうであったか・・・。」


 当主も小さい時なのであまり覚えていなかったようだが、話は覚えていた。


「そしてさらに進むと、もっと瘴気が濃くなり、引き返そうとしたところに上位のアンデットが出てきまして。それが、こちらの鎧を身に着けていました。」


 最後に倒した。ひいおじい様の鎧を取り出し、机に置いた。


「これは・・・。間違いないな・・・。先先代の当主が身に着けていたものだ・・・。やはり亡くなっていたか。」

「はい。セバスに確認させたので間違いなかったです。そして話はここからです。」


 プワソンはリュシオルに言われたこととかや、その奥に危ないことが起きていることを伝えた。


「それでは、ギルドに頼む方が間違いないな。我がクレールス家ではどうしようもない。しかも、我がクレールス家で最強であった先先代がダメだったのだから。」

「はい。ギルドに高ランクの者に依頼するしかないようです。しかも聖魔法が使えないと難しいそうです。」

「そこまでか・・・。とりあえず、この後依頼しに行くからプワソン。お前もついてきなさい。」


 話が終えたところに、ドアのノックが聞こえた。


「入りなさい。」

「失礼します。」

「話はプワソンから聞いた。」

「遅れてしまい申し訳ありません。」

「構わぬ。女は時間がかかってしまうことは仕方がないことだ。」

「はい。お許しいただきありがとうございます。」


 話は終わり、その足でギルドに向かっていった。



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