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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
133/375

~132~

 釣りを存分に楽しみ、余りに大量に釣れたのでどうしようかと悩んでいるところに少しお願いをすることにした。


「もしよかったら、余るのであれば貰ってもいいですか?」

「はい。これだけあれば今夜の料理が出来ますので。」


 魚を今日の夕食分に分けて、残りをリュシオルに差し出した。


「ありがとうございます。ではこれはいただきますね。」


 アイテム袋に入れるふりをしながらアイテムボックスに入れた。


「ではこれだけ頂いて、先に帰って調理をしてきますね。」


 そう言うと、滑るように去っていった。


「私たちはまだここで遊びましょうか。」

「そうだな。まだ時間はたっぷりあるし、この森に少し入ってみないか?」

「そうですね。小さいころは危ないからと言われましたが、もう、対処できる年齢になってきましたから。入ってみましょう。」


 湖から右に進むと、深い森がそこにあった。

 左側は王都から来た方向なので分かっていたが、右はすごく深そうな森だった。


「だけど、この森すごく深そうだね。」

「そうですわね。昔はこの暗さが怖くて近づけませんでしたが、今なら大丈夫そうですわ。」


 森の木が所狭しと茂って、まだ明るいのに森は暗かった。

 一行は森に足を伸ばした。


「でもここまで茂ってるってことは相当いいものが生えてそうだな。」

「いいものかどうかは分からないわよ?」

「毒があったりしますから気を付けないとですね。」

「そうか・・・。それもあるんだな・・・。」


 奥に進みながら何かないか探っていくが、何も見当たらなかった。


「意外と何もないですわね・・・。」

「今日はこれぐらいにして屋敷に帰ろう。明日また見に来てみてもいいかもしれない。」

「じゃあ、明日は弁当を持って遠足だな。」

「それはいいですね。いい場所があればそこでお昼にしましょうよ。」

「賛成ですわ。では帰りましょう。お腹も空きましたわ。」


 何も見つからなかったので切り上げて一行は屋敷に帰って行った。


「あの釣り竿ですか?すごい道具ですよね。」


 食事の用意がされており、食べながら今日の出来事を皆で話をした。

 もっぱら釣り竿についての話が多かったが、明日の森についても話が出てきた。


「あの森は誰も入ったことがないのですか?」


 エクラとプワソンが入ったことがないというので、セバスに聞いてみることにした。


「そうですね。歴代の当主が入った・入っていないは分かりかねます。当代と先代は入ったことありあませんね。」

「そうですか。ちなみにセバスさんは入ったことあるのですか?」

「私は、この屋敷の管理など行っていかなければならないので入ったことがないですね。」

「そうですか。では全くの未開の地になるわけですね。」

「その通りですね。ですので気を付けてください。」


 セバスからの忠告を受けて、今日は強行軍で疲れ、遊んで疲れたのでもう寝ることにした。

 次の日、朝早くからセバスがお弁当を用意してくれており、朝食の準備も万端だった。


「では、出発しましょうか。」

「行ってらっしゃいませ。」

「「「「「「「行ってきます。」」」」」」」


 セバスに見送られ、森へと出発した。

 昨日までの所はすんなりと到着したのだがそれ以上進もうとするが、なぜか瘴気が漂ってきた。


「これって。アンデットが生息しているのかしら?」

「森が深いから可能性は高いよね。」


 すると奥から声が聞こえてきた。


「あ・・・唸り声とかが聞こえて来たぞ。」

「可能性が高まったな。皆武器の準備をしておいて。」

「わかりましたわ。」


 皆武器を構えて、戦闘態勢に入った。

 すると、奥からゆっくりとゾンビが出てきた。


「右を2人、左を3人、中央を2人で担当するよ!」

「「「「「「はい。」」」」」」


 素早く分かれて、殲滅しにかかる。

 動きは遅いが次々と出てきていた。


「意外と多いな。」

「そうですね。そしてこの鎧・・・。見たことあるものが・・・。」

「エクラ・・・。これは昔のクレールス家の紋章入り鎧ではないのか?」

「そ・・そうですわ。ではこの者たちは・・・。」

「たぶん昔にここの開拓に乗り出したクレールス家の軍だったのかもしれないな。」


 なんと今倒しているゾンビは前の開拓の時の死亡者だったみたいである。


「では、この森で全滅することがあったということか!」

「ここは瘴気が強いから、ゾンビ化するのにそう時間がかからなかったのではないかな?大体は燃やして火葬してそうはならないようにしているのだから何かあったんだよ。」

「これは調査が必要ですわね・・・。」


 調査を決めてさらに奥に進むこととなった。




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