表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
126/375

~125~

 そして、実技試験当日。

 リュシオルは学院長室に呼び出されていた


「なんで呼ばれたんだろ?試験当日なのに・・・何かしたかな?」

「何もしていないと思われますが・・・私も一緒に呼び出されているので、全くわかりません。」

「だよな・・・。怒られるわけじゃなさそうだし・・・。」


 そんな会話をしながら歩いているうちに学院長室に着いてしまった。


「リュシオルとルーチェです。」


ドアをノックし、声をかけると中から入れと、声がかかった。


「失礼します。お呼びでしょうか?」

「あぁ。待っていましたよ。」


 現れたのはスラッとした男性で白髪イケメンである。

 そして、耳が少し長いのでエルフのように見えた。


「突然呼び出してすいません。ですが、教師が可哀想で呼び出させてもらいました。シャドーブラックさんとシャインゴールドさん。」

「はぁ・・・。それでですね。理由がわかりました。」


 呼び出された理由は、強すぎるから試験しなくてもいいということのようだ。


「はい。そういうことです。なので、あなたたち2人の実技は卒業までパスです。」

「わかりました。ですが・・・。」

「わかっていますよ?チームを組んでいることですね?過度な助けがない限り許可を出しましょう。ただし、たまに講師側に回っていただくことがあるかもしれません。」


 理解のある学院長であった。

 入学式に話を聞かなくて申し訳ないと思ってしまった。


「それは構いませんよ?今回の試験前も同じものでしたし。」

「ならよかった。では、試験が終わるまで、ここで過ごしますか?」


 ここで時間をつぶしてもいいと、言われたが、息が詰まりそうなので辞退することにした。


「せっかくですが、外に出て依頼でもしようかと。一日あるなら遠くまで行けそうですし。」

「でしたら、私と、エルフの里に行きませんか?ちょうど里帰りを促されていたんですよ。少しだけ帰るなら絶好の機会ですし。リュシオル君は転移が使えるでしょ?」


 やはり、エルフだった。

 天地関わりたくないと思っていたが、エルフの里も気になるので、受けることにした。


「わかりました。では、そうしましょうか。」

「行ってくれるのですね?よかったです。少しだけ街でお土産を買ってからでもいいですか?」

「いいですよ?しかし、私はこっちの方で行きますね。」


 ギルドモードで行くため、変装した。


「構いませんよ。エルフは、魔力で人を見るので、姿形は問いません。」

「そうですか。学院長から見て私たちはどう見えますか?」

「素晴らしい人たちだと。そして、里に着いたら、女性から求婚されそうですね。」

「そうですか・・・。躱す様にしないといけませんね。」


 少し前途多難だなと思いながら好奇心には勝てず、お土産を購入し、エルフの里の近くまで転移した。


「ここからは少し歩きで行きます。でも、ここの場所がよくわかりましたね?」

「ここは依頼で来たこともあったので。ここから近いとは思いませんでした。」

「認識阻害の魔法がかかっていますからね。それも大昔のすごいエルフが掛けたそうです。なので、今は誰も掛けることが出来ません。」

「そうなんですか・・・。あ!向こうから気配が・・・。」

「おそらく里の者ですね。ここは一応第1結界の中でして。ここに人間がうっかり迷い込むと、脅すか話をして引き返してもらいます。第1結界は、警告の結界とも言われています。」


 興味深い話に耳を傾け、相槌を打ちながら、さらに歩いて気配のした方に向かっていった。

 そして、気配の主たちに接触すると、弓を構えながら大きな声で警告された。


「止まれ!!これ以上は進むことを許可しない!」

「お!ファルじゃないですか!」


 学院長の知っている人であったみたいである。


「あ・・・あなたはシュトロームシュレネ様!おい!武器を下げろ!失礼しました。貴方様とは知らず・・・。」

「いいのですよ。久しぶりに帰って来たのですから。それにしても何人か増えたのですね。」

「はい。数が少ないことに危機感をやっと覚えたみたいで・・・。」

「そうですか・・・。私がいる間は頑として聞かなかったのにですね・・・。」

「シュトロームシュレネ様が出ていってからやっと考えを少しずつ改めたみたいです。」


 里でもごたごたがあったみたいである。


「懐かしさのあまり、忘れていました。そこの人間は?」

「あぁ。この2人は怪しい者じゃないよ。私が保証する。」

「そうですか。魔力も大丈夫の様ですし、シュトロームシュレネ様が言うなら間違いないでしょう。里に案内します。」

「行きましょうか。」


 名前も長いので、はい。学院長と返事をして後に付いて行った。


「ここが今の里の入口です。」


 そこに広がるのは辺り一面緑であった。

 家は広さの割にはぽつぽつとしかなかった。


「私が里を出た時より、大きく家も増えていますね。」


 前はもっとなかったみたいである。


「では長の家に案内します。」

「頼んだよ。」


 ファルの後について歩いていると、周りから女の人がジーッとリュシオルを見ていた。

 学院長の言ったとおりになりそうで少し怖かったが、気にしないようにして付いて行った。




長耳さんの所に突撃ですw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ