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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
124/375

~123~

 ベリエとレオーネを連れて、武器屋に来ていた。

本人たちが何の武器がいいかを自分で選んでもらうためである。


「武器って言っても様々なものがあるよね?どう選んだらいいの?」

「ん~。直観とか憧れで選んで、ちょっと振ってみたりして自分の思い描いているイメージに合うかどうかかな?」

「なるほどね。ホントに本人次第ってわけね。」


 普通の武器屋に入ることにした。


「こんにちは。」

「いらっしゃい!」


 中に入ると威勢のいいおじさんが出てきた。

 恰好は、鍛冶をしているときの服装を着ているので、作る・販売を両方手掛けているようだ。


「実はこの二人に武器をと思いまして・・・。」

「ほうほう・・・。試験だな?」

「はい。本人たちの希望とかを聞きながら選んでいこうと思っています。」

「それはいい考えだな。自分にしっくりくるものを使った方が後々の成長にいいからな。」


 おじさんはうんうんと相槌を打ちながら賛成してくれた。


「まずは、私からね?私としては切るとかよりも、殴るとかの方がいいわ。」

「私は・・・少し離れたところから攻撃したいですね。」

「なるほどな・・・ちょっと待ってろ。見本を持ってきてやる。」


 中に入って行き、ガサゴソとしていた。

 一回抱えて持ってきた後、長い物も持ってきた。


「この中から見てくれ。」


 広げた中には変わった武器などが多くあった。


「これはナックルかしら?」

「おう。手に嵌めて殴るんだ。嬢ちゃんにぴったりだな。」

「ん~。手が痛そうね・・・。」


 リュシオルも見ていると、あるものが目に入った。


「あ・・・。これトンファーじゃんか!こんなのも作ってるんだ。」

「なんか昔に作られたものをそのまま再現して作っただけだから、どうやって使うか分からないだよ。」

「これはこうやって使うんですよ。」


 持ち手を持ち、くるくる回したりとデモンストレーションを行うと、ベリエが目をキラキラさせていた。


「それいい!私それにする!」

「確かにそれはベリエちゃんらしいね。」

「そうでしょ?これはいいものを見つけたわ。」

「私はどうしようかな・・・。槍は確かにいいと思うけど、突くのは苦手だし・・・。」

「なら薙刀はどうだろうか?」

「それってどれですか?」


 少し離れたところに置いてあった薙刀を手に取り、ベリエの時と同じようにデモンストレーションをしてあげた。


「それは、それは女の子が使う武器ですか?」

「うん。昔に女の人が家を守るために作られた武器ってお母さんが言っていたな・・・。」

「そうなんですか。うん。決めました。私はこの薙刀にします。」


 見本を手に取り、少し振ったりして確かめていた。


「ほんとにそれでいいんだな?じゃあまずは木だけで作る模擬の分を今作ってやるから少し待ってろ。おい!お茶を出しといてくれ!」

「は~い。」


 奥に誰かまだいたようで、声が聞こえ出てきたのは小さな男の子だった。


「お客さん。ここに座って待ってて?お父さんはすぐに仕上げてくれるから。」

「ありがとう。」


 トコトコと走って中に入って行き、すぐにお茶を持って出てきた。


「どうぞ。」

「ありがとう。」


 お茶を飲んでいるとほんとにすぐに出てきた。


「こんなものだと思うから少し持ってみてくれ。」


 2人に木で作った武器を持ってもらった。


「もう少し持ち手が細いほうがいいです。」

「私もかな?後滑るから持ちやすいようにしてほしいかも。」

「わかった。調節しよう。」


 その場に座り込み、すぐに調整した。


「これでいいんじゃないか?」

「「これでいいです。」」


 2人とも納得した。


「じゃあ、この後の話をしようか。」

「はい。お願いします。」


 ベリエとレオーネはキョトンとしていた。


「リューどういうことなの?」

「あぁ。ほんとの武器についてだよ。金属で作らないと、戦闘では役に立たないぞ?」

「「あ!!」」

「そういうこと。今回は俺がプレゼントするよ。」

「いいわよ・・・自分で払える範囲で作れる材料で作ってもらって、その後はしっかり貯めていいのを作ってもらうわ。」

「わかった。じゃあ、少し援護はいいかな?」

「どういうことです?」

「素材の提供だよ。まぁ~後は男のロマンを語るだけだからちょっと親方と奥に行って打ち合わせしてくるよ。」

「そうですか・・・。時間がかかるようなら、すぐそばのとこでお茶していますが・・・。」

「時間・・・かかりそうだな。そうしてくれる?終わったらすぐに行くから。じゃあ話をしましょうか。」

「おう!あんたとならいろいろ話せそうだ。」


 ベリエとレオーネにお茶しに行ってもらい、男同士で話を詰めるのだった。




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