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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
123/375

~122~

 午後からは実技の特訓をすることとなっている。

 実技試験は、魔法・対人での戦闘と2種類が試験される。


「まずは魔法からしようか。」

「でも、これまで通りに訓練したらいいんじゃないの?」

「うん。それでもいいんだけど、もっと実力を上げたくない?」

「そうですね・・・。成長した姿を見せたいですね。」

「というわけで。今までは球を浮かせているだけでしたが、その球を自由自在に操ってみようと思う。」


 リュシオルは簡単に言ってのけたが、周りの反応が薄かった。


「浮かべるだけでそこから自在になんて無理だよ。少し曲がったりは出来ると思うけど、自在になんて・・・。」

「出来るって、見てて?」


 言いながら水の球を出して、クルクルとみんなの周りを回した。


「ちなみに、このパフォーマンスは、入学の時にやったのさ。」

「魔法でドラゴンとかもすごいの見せてくれた奴と一緒か?」

「そう!普通の球の方は入学式の時は試験官も驚いていたから、中々なことだと判断して、これをマスターしてもらう。その後はできたらまた教えていくね?」

「わかりましたわ。では各自練習していきましょう。」

「魔力がなくなったら、戦闘試験に移るからね?」


 皆頷き、練習に入って行った。

 その間、リュシオルは図書室で借りた本を読むことにした。

 すると、誰かが近寄ってくる気配がした。


「ん?どうしたの?」

「動かそうと思っているのだが、直線に動いて当たって消えてしまうのだが・・・。」

「じゃあ、こう考えるのはどうだろう?出した魔法に紐が付いてると考えて?その紐を操って動かすイメージで。」

「なるほど・・・やってみる。」


 プワソンが助言を求め、また立ち去って行った。


「できた!!!できたわ!!」


 大きな声を出したのはベリエ。

意外と柔軟な発想が出来たのか、結構すぐにできた。


「リュー君見てみて!これでどう?」


 水の球を自分の周りをクルクルと回し、ジグザグに動かしたりしていた。


「おぉ~!出来てるよ!じゃあ、ベリエはまだ魔力大丈夫?」

「まだ余裕があるわ。次はどうするの?」

「次はその魔法に形を持たせて?例えば槍とか剣とか盾でもいいかな?まずは想像出来る物でいいから作ってみて?例えばこうね?」


 右手に炎の剣、左手に水の盾と見せてみた。


「なるほど・・・頑張ってみるわ。」


 真剣な表情をして考え込み、瞑想をして集中力を上げているようだった。

 一方他のメンバーはというと、動かすことに苦戦しているようだった。

 ちなみにルーチェは自在に動かして、複雑な動きをさせて、みんなの見本となるようにしていた。

 これも事前にお願いしておいたことである。

 出来ていないメンバーもそれに気づいたりして、見て・自分なりに考え挑戦していた。

 しかし、集中して慣れないことをすると、魔力のなくなりも早くなるのだ。


「あ~これ以上はできない・・・。魔力切れだよ・・・。」

「わたしももう無理です・・・。」

「限界ですわ。」

「これ以上は無理だな・・・。」


続々と魔力切れを起こしていったので、戦闘の試験の練習をすることになった。

先輩方からの情報によると、この試験は、試験官に立ち向かい、どのような戦闘を行うのかなど生存するうえで大事なことは何かを見られるらしい。


「リンブルの情報とベリエの情報を照らし合わせて、考えたのだけど立ち向かう勇気とかも見られるじゃないかと思う。引くことも出来なければならないと思うんだけどね?」

「確かに、自分の実力をしっかり見極めて、状況判断をしないとだな。」

「みんなは何の武器を主に?」


 採取の時は、持っている物でやっていたけど、それが主な武器なのかしっかり見たことがないので、聞いてみることにした。


「わたくしはレイピアですわ。」

「私は剣だ。」

「俺は弓・・・いや短剣だな。」

「私は何を使おうか・・・魔法でやっつけたりしていたから、武器という武器は使ったことないわ。」

「私もベリエちゃんと一緒かな?」


 それぞれのことを聞き、模擬で練習してもらうことにした。


「じゃあ、エクラとリンブルで、ルーチェとプワソンでやってみてくれ。やり方は、攻撃と防御に分かれて、決定打2打、もしくは時間が来たら攻守を交代して続けて?時間はこの砂時計が下に落ちるまで。アルシュ~!!この砂時計を見てて?それで、他の二人は一緒に武器屋に行こう。」


 アルシュを呼び、時間を見てもらうことにした。


「え?武器を買うのですか?」

「初心者用の物で試してみるのもいいかもって思ってね?一回武器屋に行って色々見て回り、触ってみるべきだと思うんだ。」

「リュシオルの言う通りだ。何をするにしても、魔力が切れた場合を想定しておく方がいい。実際に戦闘の試験があるくらいだから、嗜む程度、防御できる程度に覚えておく方がいい。」

「そういうこと。というわけでこの2人を武器屋に連れていくから。」


 皆もその意見に賛成し、2人を連れて行った。


*訂正しました。

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