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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
119/375

~118~

 勉強も特訓も順調に進み、大きな問題が起きずに済んでいた。


「それにしても、リューに教えてもらってから勉強がわかるようになったぜ。」

「確かに。わたくしも聞かせてもらっていましたが、すごく為になりましたわ。」

「魔法も感覚じゃなくて、どういったように使うかとか大きな何のためにとか色々考えることによってこうコントロールできるとは思わなかった。」

「発見が多かったですね。」

「そして、リュー君の甘味が美味しすぎて困る・・・。」


 リンブル・エクラ・プワソン・レオーネ・ベリエの順につぶやいた。


「みんなが実力が上がったのなら俺も教えた甲斐があったよ。」

「そうですね。見るだけで分かります。」


 本日から授業がなく、試験まで自主勉強となっていた。

 そして息抜きに学院の庭園でお弁当を持ちより、召喚獣も呼んでお昼を取っていた。


「もうすぐ試験だからあまり気を抜きすぎるのもよくないけど、適度に息を抜かないと息が詰まっちゃうからね。」

「それもそうですわね。この時間だけ勉強を忘れましょう。」


 のんびりと昼食を取っているときに、ジェイドは飛んできた。


「あ・・・ジェイド君だ。」

「ただいま~みんな何食べてるの~。『リュシオル様大変だよ~。遠くで魔王が発生したらしいよ~。』」

「おかえり~散歩してたのか?『それは大変だが、今すぐ動くとかはないのか?』」

「うん。鳥は外で飛ぶものだから、部屋にいるより外の方が気持ちいいもん。『すぐには動かないらしいけど、気持ちの準備はしといて欲しいって。そしていつ動くか分からないから呼び出すのも突然になるかもって。』」

「それよりお腹減っているだろ?『わかった。食べ終わったら了解したとシフラさんに伝えといて。』」

「おなかぺこぺこ~。いただきま~す。『わかった。ホントにお腹ぺこぺこだから食べてから行ってくる。』」

『ありがとう。』


 怪しまれないようにジェイドの機転で喋りながら念話という高度のことをやってのけた。


『ルーチェ。魔王が出現したとギルドから報告があった。まだ動きがないようだけど、気持ちの準備はしておいてほしい。』

『!!分かりました。』


 ルーチェにもすぐに伝えておいた。

 召喚獣たちはジェイドから話が行くだろうと思い、後で対策の話し合いをしようと思った。


「お腹一杯だぜ。さて、少し休憩したら、実技の方を練習しようぜ?」

「食べた後は運動しないと太りますものね。賛成ですわ。」


 食べたものを片付けて実技の練習をして寮に帰ることとなった。

 そして夜・・・・


「防音の魔法をかけたから今から話し合いを始めるね。」


 リュシオルの部屋では窓から入ったルーチェと召喚獣たち、そしてリュシオルによる緊急会議が開かれた。


「今回、ギルドから魔王が現れたって聞いたけど、魔王って定期的に現れるの?」

「はい。いつの時代も魔王は定期的に現れます。その原因は瘴気とさらに負の感情も関係していると言われております。」

「アルシュは昔からいるから知っているんだな?」


 魔王の話で一番年長者であるアルシュから発言があり、色々と確信した。


「なるほど、そして、現れるたびに勇者が選定されて倒しに行くということだな。」

「その通りです。この話は知っていましたか?」

「いや。推測が当たってよかったよ。」

「推測でしたか。その通りなのですが、この勇者の選ばれ方が神殿による神託だと言われております。確かに神殿が指定した人間のスキルを見ると≪勇者≫と出ているんです。どういったわけか神殿は知ることができるようです。」

「なるほどね・・・勇者の仲間は指定されるのか?」

「その時に優秀な者を集められるそうです。だけど強制力がないのでほぼ志願という形で毎回なっているので今回もそうでしょう。なのでリュシオル様が勇者と共に行きたくなければ断れば大丈夫だと思います。」

「目立ちたくないから、どっちかというと隠れて倒したいとこだね。」


 姿を隠しているとこなので、あまり公に出たくはなかった。


「なら断られてもよろしいかと。」

「陰ながら応援はするから大丈夫だよ。まぁ~神殿に仲間まで分からないのは助かったかもしれないな。絶対に学院で騒がれてしまう・・・。」

「はい。そして魔王が発生・・・出現するのは大体100年単位で現れるのですが、少しは前後します。そして、その時々によって魔王になるものの姿・形・特性は変わってきますし、強さも違いますので、戦ってみるまで分からない・・・というのが実情です。」

「なるほどね。とりあえずは準備しておかないといけないってことだな。」

「はい。それと・・・魔王が倒される場所・・・出現する場所と言いますか・・・それは決まっているんです。」

「いる場所は決まっているの?」

「はい。魔の国と言われているイブリースの最果てに出現します。」

「そこにはどうやって行くんだ?」

「行ったことがないので何とも・・・勇者は歩いたり馬などで行ったと聞いたことがありますが・・・。詳細は分かりません。」

「そうか・・・ありがとう。とりあえずみんなが魔王を知っていることに意義があると思うから覚えていてほしい。そして何かあればすぐ行動できるようにね?」

「「「「「「「わかりました。」」」」」」」


 声を揃えて返事をした。




ついにブックマーク200件!

ありがとうございます。

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