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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
115/375

~114~

「それにしてもデカイ毛皮だな。何でも作れそうだ。牙は加工すればいいナイフになりそうだ。だけど耳はなぜ?」

「え?それはお楽しみです。尻尾もこれはこれで使えそうです。」


 尻尾も大きくフッサフサである。


「少し獣臭いから洗って手入れしたら綺麗になるかな?」

「そうですね。このままでは臭いですね。」

「そういえば、加工する宛てはあるのか?」

「あ・・・そういえばないですね。突撃ではできませんか?」

「まずできる職人がいないだろうな。加工できるにはできると思うが2流に任せると価値が下がるぞ?」


 マスターの言う通りである。

 せっかくの物が台無しになってはもったいないなと思い直した。


「マスターはどこか知っていませんか?」

「俺の知っているところであったら、あそこならやってくれるだろう。しかし頑固爺だから気に入らなければやってくれないな。」

「なら一度行ってみます。」

「そうか。じゃあ一筆書くから少し待っててくれ。」

「では、応接室に案内しておきます。」


 シフラに案内されて応接室にて待つことにした。

 待っている間にシフラが紅茶を持ってきてくれた。


「それにしてもブラック様はすごいですよね・・・。何でもこなせてしまうはすごいです。さぞモテるに決まっていますが、そういったことは?」


 なぜか、シフラも椅子に座り、喋ることとなった。

 そして、女子の好きな恋愛の話である。


「ん~女の子に告白とかされたことないし、モテてないんじゃないの?」

「え・・・ほんとですか?もったいない!私が彼女に立候補していいですか?!」

「と・・突然言われまして「ブラック様はダメです!渡しません!」だそうです。」

「えー。ゴールド様の物じゃないでしょ?いいじゃない~。」

「う~ダメなんです。りゅ・・・ブラック様が好きな人と結ばれるべきです!軽いのはダメです!」

「あら・・・私だって結構真剣よ?思いは深いわ?」

「それでもダメなんです!」

「そんな言い争わないで?まだそういうのは考えてないし、でもいつかは考えるけど今は冒険したいから後回しになるかな?」

「なら残念ね・・・。」


 一応収まったが、シフラはまだ狙っている感じがしたが一旦ここでは引くことにしたようだった。

 ルーチェも言葉は発していないが、目で対抗していた。

 この中でいるのはすごく気まずいなと思っていたところにマスターが入ってきた。


「ん?何だこの空気?まぁいいか・・・。書いてきてやったぞ。後、地図だ。今日はもう遅いから帰って明日にでもしたらどうだ?」

「そうですね。お腹も減ったので帰ります。」

「あぁ。ご苦労だった。」

「はい。では失礼します。」


 そう言い、めんどくさいのでもう転移することにし、部屋から転移で帰った。

 帰った後の応接室では・・・。


「あいつらもうランクが測定できないレベルだな・・・。これはもっと上のクラスを与えないといけないがどうしたものか・・・。」

「ならば、Zランクとかはどうでしょうか?」

「ん?Zランクか・・・神ランクとかはどうだ?」

「それなら王ランク・・・いや・・・王ランクは不細工ですね・・・。」

「じゃあSeedランクって言うのはどうだ?」

「なんかかっこいいですね!隠しランクっぽくていいです!」

「じゃあ決まりだな。今度あいつらが来た時に、カードを更新しといてくれ。俺は全ギルドに報告しに行ってくる。」

「かしこまりました。」


 リュシオルがいなくなった後に新たなランクが出来ていた。


~・~・~・~・~・~・~


「あ~終わった終わった!お腹減ったし早く帰ろうか。」

「そうしましょう!私もお腹が減りました・・・。」

「今日は男子寮においで?エクラも誘って。」

「ありがとうございます。食事の用意をできる自信がなかったところなので・・・。」

「普通はそうだよね~。俺は疲れないみたいだから気にしないで?」


 一旦寮のホールで別れて、それぞれの寮に戻って行った。


「そう言っても、精神的には疲れているんだが・・・っともう部屋だから心配させないようにしないと・・・ただいま~。」


 普通通りに部屋に入って行く。


「リューおかえりー。」

「今日も遅かったみたいだな。」

「売れっ子は困ったもんだよね。すぐにご飯するから待ってて?後、エクラとルーチェも来るから。」

「私も手伝いますリュシオル様!」


 疲れているのを察知したのか、アルシュが手伝いを申し出てくれた。

 今日はパングラタンにすることにして、手早く作り、サラダとスープをアルシュに作ってもらった。

 簡単だったが、意外と好評でおかわりもされるほどだった。

 そして、夜も更け皆が寝静まったころ・・・・


・・・・汝、力を求めるか・・・


『え??何この声?ガルディ聞こえる?』

『私も聞こえます・・・。』


・・・・汝は何を欲する・・・・。


『なんかわからないけど、力はあるから主様と共に戦いたい。』

『私も共に並んで守りたいですね。』


・・・・・共に歩むか・・・その願い叶えたり・・・


『『あ・・・』意識が・・・』


 武器・防具であるはずのバルトとガルディが意識を失っていった・・・




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