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素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
114/375

~113~

 受付嬢がマスターを呼びに行っている間、何もすることがなく暇だったため、あの例のやつに魔力を込めていた。


「中々吸収していかないな・・・確かに吸っているんだけど、まだまだ足りないって感じだな・・・。」

「そうですね。なんだかこの蝶が脈動してきているような感じがしますね。」

「ん?ほんとだ・・・これって生きているみたいだね。」

「何かに閉じ込められた感じがするな・・・。」


 するとバタバタと走る音が聞こえてきた。


「お待たせして申し訳ない。バタバタと立て込んでいたのだ・・・。」

「マスターですものね。それで本題なんですが。」

「あぁ。調査の件だろ?このシフラからなんかあったみたいだと聞いたがホントなのか?」

「はい。その受付のお姉さんはすごい観察眼です。」

「こいつにそんな才能があったとはな・・・。」

「シャドーブラック様限定ですのであまり期待しないでください。」


 それも怖いなとシフラ以外思ったとか・・・。


「それで、話は戻るが、どうだったんだ?」

「はい。統率が取れていた理由がこいつでした。」


 そう言いながら、リッチの残骸を見せる。


「ん?普通の・・・いや何かおかしいな。」

「マスターの目論見通りです。こいつは人間から望んでリッチになったやつです。」

「そうか。リッチにしては骨が綺麗すぎると思っていたのだ。元々リッチになるには、長い年月負の感情が染みわたり、尚且つその骨の元が闇属性を扱えないといけないという条件があるらしいから、このような真新しい骨がなることがまずありえないと思っただけだ。」

「さすがです。そして、こいつは流暢に喋り、さらにRと名乗りました。」

「組織の犯行と言うわけか・・・。」

「そうです。そしてこの前にグローリア姫を救出に行った際、Bと名乗る奴に出会ったのですが、その時のことをRが知っていましたので、組織ですね。」


 それを聞き、マスターは考え出した。

 少し沈黙が続いた後、顔を上げた。


「このことを王には伝えているか?」

「Bについては報告しました。」

「そうか。まだその組織については調査段階であってどんな組織とはまだ判明していないのだ。そして、下っ端の教育が行き届いているのか知らないが、中々尻尾がつかめないのだ。でも一応目的は薄々分かってきてはいるのだが・・・。」

「そいつらの目的とは何でしょうか?」

「王族への復讐だな。」

「え?それは本当ですか?」

「あぁ。なぜかわからないが、王族への恨みを持っているみたいで、周辺のとこでは事件が起こっておらず、王都付近での事件ばかりその組織が起こしているみたいなのだ。」


 組織の目的についてなんとなく察していたが、本当であったとは。

 ルーチェに情報を仕入れてもらったりしていたが、王都限定とかしか仕入れることができないのと、周辺のことは行商人の曖昧な噂程度しか手に入れれなかったから確信できていなかったのだが、今回で判明したみたいである。


「そうですか・・・。それで話が少し逸れてしまったので戻しますが、今回Rは召喚陣を使い様々な魔物を召喚し、魔物軍隊を作ろうとしていました。」

「なに!?それは本当か!?」

「はい。たぶん召喚を始めてそう時間が立っていなかった段階での発見だったためそんなに召喚されていなかったため対応出来たと思います。」

「そうか。なら全滅させたのか。」

「はい。一応雑魚は討伐部位だけ集めておきました。そして、重要な奴だけ丸ごと持ってきました。」


 そう言って取り出したのがケルベロスである。


「こ・・これは・・・。」

「ケルベロスですね。こいつはRが命を代償に召喚しやがったやつですよ。」

「ブラック様口調が・・・。」

「おっと・・・すいません。それで、こいつを倒すのに時間がかかってしまって・・・。」

「そうだったのか。いや・・・ご苦労だった。それにしてもこんなのは生まれて初めて見たな。」


 マスターはじっくりとケルベロスを見て回った。


「これって解体して売れますか?」

「・・・・」

「・・・・・」


 マスターとシフラは黙ってしまった。


「も・・もしかして売れないですか?」

「いや・・・売れるけど・・・買えないだろうな。」

「そうですね。買えるのは王族が相当な金を出して買うか、成金の貴族ぐらいじゃないかしら?」

「一般では確実に無理ですね。」

「そうですか・・・どうしようかな?」


 リュシオルは悩んだが、せっかくなので冬用の服を作ろうと考えた。


「これで服を作るのってどうだろうか?」

「それはいいですね。」

「相当高い代物だな・・・。」

「自分で使うには問題ないですよね?」

「価値はすごく高いけどな。」


 ため息をつきながら、出来上がるであろう服の価値に呆れていた。


「では、ここで解体してもいいですか?」

「構いませんよ。その為にここを開けているのですから。」

「さすがシフラさんですね。」

「はい!もっと褒めてください!そして抱いてください・・・。」

「え?後半が聞こえなかったんですが?とりあえず、先を読んで手配ありがとうございます。」


 シフラは頬に手を当ててクネクネしていた。

 その後、練習した甲斐もあり綺麗に解体することが出来た。



雨ばかり続くそうですよ?

嫌ですね・・・。

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