表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素敵過ぎる?!  作者: とぅるーらぶ
王都学院
100/375

~99~

 何だかんだと用意しているうちに、演習の日である。


「今日はいよいよだな。どこに行くか知らされていないからドキドキだな。」

「当日に発表されるって言ってました。そのために事前に準備はしっかりしておくようにとも。」

「まぁ~私たちは事前に準備もしっかりしましたし、準備万端ね。」


 リュシオルの作ったアイテム袋により、収納されている物の量が他の人間に比べて膨大な量である。

 グランドで全クラス集まっていた。

 しばらく待っていると、教師が何人か出てきた。


「皆さんおはようございます。本日から1日泊まって帰ってくる演習を行います。今回は慣らしとなりますので、分からないことがある人は聞きに来てください。次は試験となりますので、しっかり今回で覚えて帰ってください。」

「質問いいですか?」

「どうぞ。あなたは確か・・・。」

「ラークです。今回の演習で危険なこととはあるのでしょうか?」

「今回は学院の所有する森に行くことになるので、危険はないはずですが、何があるか分かりませんので、十分注意して臨んでください。他には?・・・ないようなので、チームを決めていきたいと思います。普段チームを組み、ギルドで活動している人は右側に集まり、何もしていない人は左に集まってください。今回の仮のチームを組みます。」


 演習ではチームワークもあるみたいなので、慣れているチームで行動するようだ。

 リュシオルたちは、いつも大体チームを組んでいるので集まることにした。


「集まりましたね?では、すでに決まっている人たちはレイヨン先生のところへ集まってください。それ以外の人はこちらに集まってください。」


 司会進行していた教師の指示で、レイヨンのもとに向かうことになった。


「学院って森を所有していたのね。知らなかったわ。」

「わたくしは知ってはいたのですが、このように使われるとは知らなかったですわ。」


 貴族生活をしていると、情報がある程度入ってくるようだった。



「慣れている方を使いたいという方は、受け取らなくても大丈夫です。しかし持っていないのであれば、貸し出しますのでこちらの紙に書いて、貸し出しを受けてください。」


 そう言われてから、何個かのチームは受け取りに行っていた。


「俺たちはどうする?」

「ん~。土魔法と錬金術で簡単に作れるんだけどどうしよう?」

「それなら大丈夫ですわ。わたくしたちが大きなテントを持ってきましので、男子はプワソンと女子は私のテント寝ればいいですわ。」

「それなら助かるな。じゃあ借りないでいいか。」


 リュシオルたちは備品を借りずに行くことにした。

 待つこと数分。

 ようやく受け取りが終わったようだった。

 すると、レイヨンが近づいてきた。


「あなたたちは備品を借りないようですが、大丈夫なのですか?」


 ほぼ何も持っていない状態だったので、気になって声をかけてきたようだった。


「大丈夫ですよ。私たちはアイテム袋がありますので。」

「あぁ~だからでしたので。さすがクレールス家は持っているのがいいもの持っていますね。」


 プワソンのアイテム袋を見て、レイヨンは感嘆していた。

 ただ、それを作った(アイテム袋として加工した)のはリュシオルだが、黙っていてほしいと言われていてので、プワソンはそうですねと曖昧に返していた。


「では準備が出来ましたので、これからアイテムを配ります。これは、救難と位置情報の連絡が出来るネックレスです。一応、位置情報はこちらで確認しますが、何か危険があった場合は、こちらの付いている石を握り、魔力を流してもらえれば、教師が駆けつけますので無くさないように気を付けてください。なお、この演習が終わったら回収します。」


 レイヨンは説明しながら一人一人に渡していった。


「皆さんの手に渡りましたね?では、出発します。では起動!『・・・指定・・・・固定・・・転移します。』」


 レイヨンが、何か魔道具を取り出し、操作した後に転移することとなった。

 あまりに急に転移したので皆少し騒いでいた。


「あ・・・すいません・・・。転移するって言ってなかったですか?」

「「「「言ってないです!!」」」」


 チームを組んで先行した組は皆怒っていた。


「すいません。言ったつもりになっていました・・・。」


レイヨンは少しシュンッとしていて、あまり責めるのは可哀想な気になって来たので、それ以上突っ込まないような空気になっていた。


「気を取り直して・・・。では、ここがスタート位置になりますので、明日の日が真上に来た時に集合とします。そして、今回の演習ではチームで協力し、採取・討伐・食事とこなしてもらいます。」

「え?ミッションがあるのですか?」

「出来れば加点対象になるということですので、必ず全てというわけではありません。指定は薬草5本採取です。その他にもここに張り出してあるので見て行ってください。ただし、金銭は関わらないので多めに取っても変わらないこと伝えときます。あくまで加点になるだけですので注意してください。」


 今回ただキャンプするわけではなかったようだ。

 レイヨンの説明不足感がすごいのだが、もう突っ込むのも疲れそうなので最低限だけ聞いて出発しようと誰もが思ったようだった。




今日は涼しかったですね~。

嵐の前の静けさなのだろうか・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ