今日は嫌なことばかりです
続きです!
疲れました。いろいろと。
学校に着き、私は一息吐きました。
私は峰さんと別れた後、自分の教室である1年A組にいます。そこで、自分の席に座っています。
私はすることもないので窓の外から見える景色を眺めます。私の目に映る景色はこれから学校に入る人やまだ校門まで通っていない人がわらわらと群がっています。その中にも私の同学年である一年生の姿もあっておおよそのグループというのは教室内でも完成しつつあります。
しかし、私にはまだそのグループはいません。作ろうとも思いません。
彼、彼女らのグループは上辺だけの馴れ合いです。上辺だけの馴れ合いで友達というレッテルを貼り付けて利用することがグループを作る必要性です。
そんなものが友達と呼べるのでしょうか。信頼できるでしょうか。
人は利用する利用されるの関係でその中で友情なんてありえない話なのです。存在し得ないはずなのです。
そのうち彼らはグループ内の階級制を決めはじめ、誰かをあざ笑って、反応を見て楽しんで、自分が強い者と思い込んで、
いずれ裏切られる。
いやです。
そんな人達と仲良くなんてしたくありません。なんなら、一人でいい、独りぼっちでいいはずです。
裏切られて辛いのは私はもう知ってしまっていますから。
「ねえねえ、夜代々井さん?いいかな」
私は声をかけられ、振り返るとそこには同級生の3人組女の子がいました。彼女たちは多くのグループの一つです。
「何ですか?」
「悪いんだけど、自販機にいって飲み物買ってきてくれない?お金がなくてさー」
リーダー的立場である人がそう言うと、後ろの二人はクスクスと笑い始めます。
もしかしなくても、私にパシリ兼奢りをしろということです。笑うことから察すると実は金が持っている可能性が高いです。
「ごめんねー。夜代々井さん」
「ありがとねー。夜代々井さん」
了承もしていないのに、私が買う雰囲気に包まれます。私は立ち上がり、
「そこの水道水でも飲んで下さい。無料ですから」
と微笑みます。ハア?と言いたげな表情を3人組はします。私は無視して、その場から離れます。
「おい、待ちなよ。夜代々井!」
3人組のリーダーである一人が私を呼び止めます。ようやくというべきか彼女の本性が一部あらわになりました。彼女は身の程をわきまえろと怒りを隠せない様子でした。私の事を下に見られているようです。
入学式が始まってまだ1週間しか経っていないのにもう階級制決めとか早くないですか。
私は声のトーンを変えずにできるだけ冷静に対処する。
「待ちません。貴方達のパシリに付き合うほど私は暇ではないので。あと、人を利用するならもう少し誘導させた方がいいと思います」
では、とそう言い残して教室から出ます。
「なにあれー。マジ感じ悪ーい」
「調子に乗ってるよね。あの顔と声キモイし」
私の耳に聞こえるぐらい大きな声を出しますが、気にせずその場から姿を消します。
犬の遠吠えか何かだと思えば、気にもなりません。
小学生の4年から中学3年生まで続いたいじめ。
私は約6年間、いじめと向き合ってきました。それが高校一年生になっても変わりません。
変わらないのです。
「あっ、ごめんなさい」
私はふと昔の記憶を思い出したせいで前方不注意でした。
「あん?」
そこにいたのは金髪で長身の男。目つきは鋭く私の方に睨みつけます。
不良がいます。何か今日は散々です。
最近、忙しすぎて小説書けない(言い訳)