詩 何か買う
掲載日:2026/04/22
彼女に何か買ってやりたい。
自分のものだっていう証になるものを。
指輪? ネックレス? ブレスレット?
何が欲しいんだろう。それとなく聞くのも難しい。
かっこいい自分でいたいから、いつも短い言葉しか返さない。
彼女は不満そうだけれど、しょうがないだろう?
男のプライドに関わってくるんだよ。
お前との将来はちゃんと考えていて、バイトだってしているし。
そこにいる先輩に、正直に言って相談したみたら、
「お前がくれるものなら、何でもいいんじゃないか?」
って言われたし。
おーい、おーい、おーい。
お前は何が欲しいんだ?
さっぱり分からない。
結婚を意識して、指輪でも買ってやるか。
でも、指のサイズを聞かないといけないし。
あー、面倒くさい。
彼女に対してではなく、自分に対して怒る。
「ここは…よし、決めた!!」
あれを贈ろうと、確定したのだった。




