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03月17日、火曜日

 昼休み、図書室でマッサージや人体の本を探していたら、小説の棚に柊ちゃんと一ノ瀬がいた。

 柊ちゃんが本を薦めて、一ノ瀬が笑ったり頷いたりしてる。

 一ノ瀬は今まで本なんて全然読んでなかったけど、柊ちゃんに薦められてなのか、最近部室でもたまに読んでる。


 藤也って、本読むのかな。

 どんなの読むんだろう。

 聞いたら教えてくれるのかな。


 そこで気づいた。

 前にも図書室で柊ちゃんが一ノ瀬に本を薦めてて、私はそれを見て泣いた。

 今はもう悲しくなくて、藤也のことを考えてる。

 何にも思わないわけじゃないけど、負け犬ではなくなったと思う。

 手元の本を持ってカウンターに向かう。


「貸出お願いします。今日、1年の須藤っていないの?」

「須藤は書庫の片付け中です。呼びます?」

「ううん。用事があるわけじゃないから」


 本を受け取って図書室を出ようとしたら、ちょうど書庫から藤也が出てきた。

 すごいほこりまみれだ。


「どしたの、そんな汚れて」

「お、メイサだ。98日目だけど、なに、会いに来たんだ?」

「ううん。本借りに来た。あとね、藤也、本読む?」

「あんまり。写真集とか、園芸系の本は見るけど」

「……好きなの、今度でいいから教えて」


 そう言うと藤也は目を細めた。


「うん。俺にも、メイサが好きなもの、教えて」


 私の隣に藤也がいるのが当たり前で、それが独りよがりじゃないことが嬉しい。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

楽しんで頂けたらブクマ・評価・感想などで応援いただけると大変嬉しいです。

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