02月02日、月曜日
朝、学校の最寄り駅前のコンビニから出たところで藤也に会った。
「おはよ、藤也」
「はよ。似合うじゃん、その手袋」
「ふふん、そうでしょ。かわいいハニーが選んでくれたから。そっちのもいいじゃん」
「そらそうよ。俺もダーリンが選んでくれたからな」
藤也は自転車から降りて、私と並んだ。
手はつながないけど、互いに選んだ手袋をしてるから、寒くない。
「メイサ、彼氏とデートで行きたい場所とかねえの?」
「んー、そうだなあ」
「サッカー部の女マネなら観戦とかさ」
「あー……あのね、他の人には言わないで欲しいんだけど」
首をかしげる藤也に、声を小さくした。
「私ね、見るなら野球のほうが好きなの」
「あ、そうなんだ」
「サッカーは颯がやるって言うから手伝いで入っただけで、そんなに興味ない」
「ふうん。そのわりには真面目にやってるよな。捨てられても続けてるし」
「捨てられ言うなし。まあ、途中で投げ出すのは悪いじゃん。頼ってくれる人もいるし」
藤也はどうでもよさそうに「ふうん」と相づちを打った。
「なんつーか……強がり、いや……頼るの下手だよな」
「なんでいきなり罵られたんだっけ?」
「今日で55日だし」
「55日、ずっと罵られてる気がする」
「気のせいだろ」
学校に着いた。
自転車置き場に向かう藤也を、迷ったけど、待っていることにした。
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