01月31日、土曜日
「明日、デートの練習どこ行きたい?」
部活帰り、並んで歩いてたら藤也が私を覗き込んだ。
「高校生のデートっぽいとこってどこかな」
「んー……映画とか、水族館とか、買い物? 動物園は寒いし」
「じゃあ買い物行こ。手袋買う」
「あ、俺も買おう。自転車だとすぐすり切れるんだよ」
行きたいお店をあれこれ話しながら駅に向かった。
藤也は午後は家の手伝いがあるから、お昼は食べないで解散。
「家の手伝いだと学校に届出出さなくてもバイトできるし、その辺のバイトより実入りがいい」
らしい。
「親父とだとムカつくから、爺さんについて回ることが多いんだ。ま、稼いでくるから、明日の昼飯期待しとけ」
「いや、それは自分で出すけどさ」
「53日たっても、メイサは甘えるの下手だな」
「お金のことで甘えるのは違うもん。行ってらっしゃい。頑張ってね」
「はいはい」
藤也は私の頭をくしゃっと撫でると、自転車で走っていった。
……明日のデートは私も気合い入れよう。
あと半分なのに、自分が恋愛に強い女になった気が全然しない!
帰ってお昼食べたら、ストレッチと顔の体操しないと。
宿題もちゃんとして、あと服選んで。
なんか、藤也と出かけるの楽しみにしてるみたいで、違う……けど、違わない。
別に期待とか、してないし!
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