01月29日、木曜日
今日から後半戦!
ってことで、学校帰りにドラストに来た。
「あのね、今日で51日でしょ? んで、いい匂いのする女の子はモテるって、雑誌に載ってたの」
「ふーん」
隣の藤也はどうでもよさそうな顔で頷いた。
「だから、ヘアオイル変えようかなって。ね、どの匂いが好き?」
「そんなの人によるだろ」
「だから、あんたに聞いてるんじゃん」
「……お前さあ。あ、甘い系ヤダ」
「そなの?」
2人であれこれ嗅いでみる。
けど、嗅ぎすぎてわかんなくなってきた。
「藤也はどれ使ってるの?」
「これ。あんま匂いキツくないやつ。俺、店の手伝いもするから、あんま匂いキツイとお客さんに嫌がられるし。あとめっちゃ汗かくから、汗と混じると臭いだろ」
「そう? 私、藤也のこと臭いって思ったことないよ。いい匂いでもないけど」
藤也胸元に顔を寄せる。
比べるのがサッカー部の泥だらけの男子だからかもだけど、藤也は土と草とお日様の匂いがした。
ぼんやりしてたら、頭に藤也の顔が乗る。
「ちょ、今汗臭いから!」
「そんなことねえよ」
「もー、いいから選んでって」
「じゃあこれ、ユーカリミント」
「すっきり系だ」
「俺はさっぱりした匂いが好き」
「じゃあ、買ってくる」
「素直すぎるだろ」
ぼやく藤也とレジに向かった。
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