表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/63

01月16日、金曜日

「うー寒い」


 夕方、校庭の水飲み場で手を洗ったら、あかぎれに染みて痛かった。

 手を拭いていたら、ホースを抱えた須藤が隣に並んだ。


「手えガサガサじゃん。ハンドクリームとか持ってねえの?」

「切らしちゃったんだ。買いに行かなきゃ」

「じゃあ、帰りドラスト寄ろう。それまでこれ使えよ」


 須藤はホースを置くと、ポケットからハンドクリームを取り出して渡す。


「こういうの、ちゃんと持ってるんだね」


 男の子って、こういうの面倒くさがるイメージ。

 颯も持ってないし。


「園芸部は水仕事が多いし、土いじりするから、すぐ肌荒れするんだよ。俺は家の手伝いもあるし」


 水道にホースをつなぐ須藤を見ながらハンドクリームを手に出す。

 匂いはほとんどしないけど、スルスル伸びて手がしっとりする。


「これ、いいね。手がすべすべになった」

「だろ? 家にあったいいやつだから」

「それ、使って怒られない?」

「前は言われてたけど、最近は小遣いから天引きされるようになった」

「ウケる」


 諦められてるけど、ちゃんと天引きするあたり、しっかりした親なんだな。

 須藤も小うるさいけどちゃんとしてるし。


「ちなみに値段は……」

「マジで!?」


 帰りに同じのをドラストで買おうと思ったけど、ムリだ。


「ま、言ってくれれば貸すから」

「え、いいよ、悪いよ、そんな高級品」

「メイサちゃんは38日経っても負け犬根性が染みついてるな。かわいくねだればいいのに」

「そういう問題じゃない……」


 だって、気軽に「貸して!」なんて言えない値段だし!

 こいつ、思ったよりお金持ちなんだな。

ハンドクリームは元々藤也の曾祖父が妻のために老舗メーカーから取り寄せていた高級品。

(「進路指導室で愛を叫んで」で小春が桐子に塗っていたのもこれ)

それを代々小春と藤乃が、妻のために箱買いしている須藤家の必需品です。

瑞希も同じ物を澪と花菜に買っていますが、瑞希父が勝手に使ってよく怒られています。

***

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ