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01月07日、水曜日

「箸がない」


 昼休みにお弁当袋を開けたら、箸がなかった。

 朝、入れ忘れちゃったんだ。


「売店で買ってくる」


 急いで教室を出る。

 売店は混んでて、全然近づけない。


「先輩、何してんの? 出遅れた?」


 ビニール袋を下げた須藤が売店から出てきた。


「箸忘れた」

「29日経ってもドジだな。ほら、これ」


 須藤は小馬鹿にしつつも、ビニール袋からプラスプーンを出してくる。


「え、でも」

「俺は箸忘れてねえから。弁当だけだと足りねえから買い足しに来ただけだし」

「そうなんだ。じゃあ、ありがと」

「いーえ。お礼はかわいい笑顔でいいよ」

「えっ……えへ」

「へたくそ。30点」

「ぐぬぬ」


 須藤は笑って私の頭をかき混ぜて去って行った。

 うーん、からかわれてる。

 教室に戻ると、友達が首をかしげた。


「メイちゃん、いいことあった?」

「なんで?」

「めっちゃニヤけてるよ」

「そ、そんなことないよ!」


 ぜんぜん、そんなことない……はず。

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