表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/17

12月22日、月曜日

 朝練のあと、練習メニューのプリントを校庭にぶちまけた。


「ドンくせえ」


 そう言いながら、プリントを集めてくれるのは須藤だ。


「……ありがと」

「顔、なんか変わった?」


 集めたプリントの砂をはたいていたら、顔を覗き込まれた。


「ううん。戻した」


 見上げた須藤は、マジで無表情だった。


「なんていうか……私、今好きな人いないしさ。だったら、自分が一番好きな顔してようかと思って」

「ふーん、いいんじゃね。今日で13日だし」

「そっか」

「うん。自分で気に入らない顔してたって意味ねえだろ」


 須藤の手が伸びてきて、私の髪の後れ毛を耳にかけた。


「ま、俺の好みじゃないけど。ケバいし」

「うっさいな、もー!」

「そうやってキャンキャン吠えてんのには似合ってんじゃん。バカっぽくてさ」


 む、ムカつく!!

 こいつがモテるなんて絶対嘘でしょ!?

 須藤はニヤッと笑って去って行った。

 ちょっとでもいいやつだと思った私がバカだったわ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

この作品が面白かったら、☆を★に変えていただいたり

ブックマークやお気に入り登録してくださると、

作者がとても喜びますので、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ