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北空最前線  作者: ワンステップバス
第一章 北の防人
3/8

第二話 なんか変わってない?

前回のあらすじ:アラート待機所に籠った凪と葵であったが、すぐにスクランブル発進が下命される。

飛び上がった凪と葵は目標機であるロシア国籍のG650に対し通告を何度も実施する。

しかし効果は見られず、遂に領空内に入った。

何度も機関銃による警告射撃を行うも効果は無い。

それどころか相手は執拗に煽って来たのだ。

そして、この攻防は突然終わる。

相手が『積荷を見せる』と言い、中に居る客の声を聞かせた。

凪は我慢の限界に達し、見事な威圧で侵犯機を強制着陸させる事に成功する……。

 1月13日… 11:22… 千歳基地… 


「ねぇ、葵」


「なぁに?」


「人の入れ替わり、なんか激しくなってない?」


「確かに、この前も201空のパイロット、入れ替わってたよね」


「うんうん。島田も大変だね」


 キィィィィィィィン…


 窓の外を見てみると、スクランブル発進で飛び立っていくF-15Jが見えた。

 今回はまともな領空侵犯かな?

 …領空侵犯に『まとも』何て無いか。


「領空侵犯が日常…よくよく考えたら異常な事だよね、葵」


「うん、領空侵犯何て、普通はそうそう起こる物じゃないよ」


「どーしてこうなっちゃったのかなぁ…」


 多すぎるスクランブル発進。

 多すぎる領空侵犯。

 主権って何だっけ?



 食堂… 11:32…


「「いただきまーす」」


 今日の昼食はサンマ定食。

 サンマのと漬物と味噌汁と麦飯。


「凪ちゃんは今日も沢山食べるね~」


 麦飯を食堂の人に止められるまで盛った。

 もっと盛りたかった…でもお茶碗が小さすぎる!


「なんか最近どんどん人が入れ替わってるよね」


 葵の言う通り、最近人の入替が激しい。


「まだうちは何とも無いけどね」


「警務隊も管制隊も…あ、高射砲も入れ替わってたよね」


「何考えてるんだろうね。空軍省は」


「ねー。何考えてんだろーね」




 14:35… 日本海…


 キィィィィィィン…


「よいせっ」


 現在、空中給油訓練中。

 別に、編隊飛行の向きが変わっただけだから難しい訳じゃない。


「KC-767。いつ見てもおっきいなぁ」


[給油完了。離脱セヨ]


「了解。離脱する」


 ブームが767に収納される。

 収納されると同時に操縦桿を操作して767から離れる。


[2番機、これより給油を行う]


[了解]


 葵の機体が767に接近する。

 私はその周辺で待機。


「ねぇ、今日の767さ、何かぎこちない気がするんだけど?」


[えっ?そうですか?]


「うん。スムーズじゃないなーって」


[よく気付いたな!今日のパイロット、うちに異動して初めて何だよ!]


「…767の経験は?」


[今回が初めてだな!]


「嘘…えぇ?」


[それ用の訓練は受けてるからこうやって配属されたんだろうな]


「時期が謎なんだけど」


[俺もそう思うな]


 17:21… 千歳基地…


「…あれ?あんな人居たっけ?」


 見覚えの無い人とすれ違った。


「あの人も新しい人だって」


「人事謎過ぎでしょ」


 人を入れ替えるにしても、少し早すぎる気がする。

 3月とかにまとめてやれば良いのに。


「なんで今なんだろうね」


「もしかしたら葵も…?」


「ま、まさか…そんな事……有り得る…」


「あり得るから怖いよね」


「ね~」

お読みいただき、ありがとうございます!

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(付けると作者が凄い喜ぶよ)

(1000文字書くのにも一苦労……おのれwriter's block)

よろしくお願いいたします!

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