大人の恋心 9
9.
" My Wife's Request 妻のお願い "
※奇しくも本格的に香が神谷親子と関わり(交流)を持ち始めた頃
新垣桂子も知世を介して小野寺尊という人物と出会い・・
その後、つかず離れず何となくの付き合いが始まるのであった。
交際をすると決めるからには、「結婚を前提に・・」で、始めて
くださいと、自分との打ち合わせもなしに妻の知世がある意味
小野寺に少しばかりの負荷をかけてくるようなことを言い出したので
緒方は胸の内で小野寺にすまないと手を合わせていた。
今回のことは、そもそもが妻の知世にせっつかれ、桂子よりも3つも
年下の小野寺だったから、話だけならと消極的な気持ちで彼に紹介の
話をしたのだった。
職場にはどこをどう見回しても39才から上の独身者がおらず
正直にそのことを知世に話すも、年下でもいいから適当なのはいないのかと
せっつかれ、無理やり白羽の矢を立てたのが小野寺だった。
妻があまりにも熱心なので・・
話だけはしてみるけれど、というスタンスで、3才も年下だから期待は
しないでくれよと、ひとまずは釘を刺しておいた緒方だった。
「自分の会社の後輩に年上の女性を紹介するなんて気が引けるのは
分かってるんだけど、桂子さんの一生がかかってるから・・緒方くん
頑張ってみてくれない? 彼女、性格の良い人で手に職があってお料理も
上手で家庭的な人なの」