表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大人の恋心 (LOVE YOU/スピンオフ)  作者: 設樂理沙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/83

大人の恋心 76

76.


" Catch 受けとめる"


 腕を骨折するか、はたまた指の骨折? そして手をつく余裕がなければ

顔面から落ちて首なんかをやられてしまうかも・・という思いが一瞬の

内に頭に浮かんだ。


 ・・が如何せん、反射神経などに頼れる年でもなく、全てを甘んじて

受け入れなければならないのだと自分を宥め、そのまま抵抗せずに

ダイブした。



 気付くと小野寺さんの胸の中にいた。

 私は自分がダイブしていく姿はしっかりと見ていたのに彼が

救出するべく身体を張ってくれたシーンは全く見えていなかったようだ。



 一瞬自分よりも速く地面に飛び込み、私を受け止めてくれていたのだ。



 「小野寺さん、どこか骨折したりしてないですか? ごめんなさい、私

かなり重いですから」



 「ははっ、大丈夫ですよ、背中がちょっと痛い程度です」

 そう言いながら彼は私が立ち上がるのを手伝ってくれた。


 「あーっ」


 「どうしたんですか? 」



 「私どこも怪我してないし、骨も折れてません。奇跡だわぁ~」



 「良かったですね」 



 「小野寺さんのお蔭です。

 ほんとにありがとうございました。


 実は不思議なことがあったんですよ。

 前のめりにジャンプしたみたいに飛ばされて地面に落下するシーンを

私、後ろから見てたんです。


 自分が転ぶシーンをまるごと映画を見るように後ろから見えて

たんです。

 えー、何っこれっ・・すごいっ凄すぎるって思いながら」



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ