大人の恋心 50
50.
" Getting A Shock ドキリ "
ナチュラルなショートは毛先が洒落っぽく跳ねており、前髪も
斜め横に流してあり、とてもキュートに見える。
夜の街に合わせたように綺麗にはっきりと色濃くメイクされた
いつもとは全然違って見えるパールがかった顔、衿ぐり広めの
ワンピースに身を包んだ彼女の鎖骨のラインがやけに艶めかしく
見えて、ドキリとさせられた。
ワンピースのスカート部分はもう一枚シースルーの薄い生地で
できたスカートが上から付いていてフワッと広がっている。
これは、トイレだろうか? 彼女が席を立った時にそれは見えた。
腕にはブレスレット、イヤリングもしているのが見てとれた。
相手の男は一瞬見ただけで、あとは後ろ姿が見えるだけだが
その辺の一般の男とは違った異質のオーラーが放たれていた。
だがそんな女性に慣れていそうな男性を前に彼女は堂々と
しており、落ち着いて会話と食事を楽しんでいるふうだったのだ。
かなり近い席だし、こんなところでしかもこちらはひとり
気まずい。
桂子さんに気付かれる前に退散しなければと思った俺は
そっとレジのカウンターに再び向かった。




