大人の恋心 40
40.
" A Pizza ピザ "
本当はここは冷えたビールが正解なんだけど、車で帰る人に
そういうわけにもいかないじゃない?
だけどどうだろう?
これが亀卦川くんだったら、きっとカルピスはないな。フっ。
「今からお手製のブロックを積み上げて作ったピザ窯で
ピザ焼きますけど、見ます? 」
「あ、ぜひ見たいです」
そう言うと俺は、ピザ窯が見える和室に付いてる縁側に
案内された。ちゃんと椅子と座布団が用意されていた。
冷たい飲み物で喉を潤し、気持ちのよい縁側で深々と座る。
そして粗方準備していたピザを窯に入れる様子を、ただ
見ているだけ。美味しく仕上がったピザを想像しながら。
・・じゃイカンね。
「桂子さん、お皿とかコップとか手伝いますよ、どうしたらいいか
言ってください」
「ふふ、助かります。そう言っていただけて」
そんな風に私に言ってきた小野寺さん、、の私が勝手につけてる
だけなんだけども、ポイントが増えた。
彼から手伝いますと言われる前は、ちっとも手伝ってもらうことなんて
考えてもなかったのに、私ったら現金だ。
やさしくて気が利く彼と結婚する未来の花嫁さんは幸せ者だなぁ~
うらやばしっ(羨ましい~)、なんて思ってしまった。
私たちは一緒にお皿とお箸そしてコップをテーブルに並べた。
ドリンクは甘くないアイスティーにした。
ピザができると縁側で座って見ていた小野寺さんにお皿を持っててもらって
ピザを乗せ、ダイニングキッチンまで運んでもらった。
大判サイズにしていたので1/3を自分のお皿に、2/3を小野寺さんのお皿に
移した。私たちは涼しいクーラーに当たりながらハフハフ言いながら
ピザを食べた。小野寺さんの弟さんの子供の話を聞きながら。




