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大人の恋心 (『あなたに恋しました』スピンオフ)  作者: 設樂理沙


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28/83

大人の恋心 28

28.


" Tea Time お茶でも "



 過去に何度も女性とはデートしてきたけれど、こんなデートは

初めてだったし、こんな女性は初めてだった。


 ワクワクする気持ちになったのは、久しぶりのことだった。

 



 小雨から普通の雨になり、本格的に降ってきたらどうしようかと

思っていたけれど、その後雨脚が強まることはなく、徐々にまた

小雨に戻っていった。


 桂子さんが準備してくれたカーサイドタープのお蔭で釣りも

できたし、その上調理もでき、食事もできた。


 むちゃくちゃ充実してるじゃないかー。

 釣り・・万歳・・だ。


 お腹も膨れて、使った調理器具などをふたりで手分けして

片付けることに。


 帰りはどこかで店を探して、今日のお礼も兼ねてコーヒーでも

彼女にご馳走させてもらおう、そう考えていた。



 片付けも終えて、その旨話そうと思っていたら・・・。


 「小野寺さん、20分ほど掛かりますけどよろしければ

私の家でお茶でも飲んで、少し休憩してから帰られたら

どうでしょう? 」


・・と、桂子さんの方から先にお茶を誘われてしまった。


 「あーっ、ありがとうございます。

 では喜んでお邪魔させていただきます」


・・と、勝手に何の躊躇もなく、俺の口が勝手にうれし気に

答えていた。


 ということで、俺は彼女の車の後ろについて車を走らせた。



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