大人の恋心 28
28.
" Tea Time お茶でも "
過去に何度も女性とはデートしてきたけれど、こんなデートは
初めてだったし、こんな女性は初めてだった。
ワクワクする気持ちになったのは、久しぶりのことだった。
小雨から普通の雨になり、本格的に降ってきたらどうしようかと
思っていたけれど、その後雨脚が強まることはなく、徐々にまた
小雨に戻っていった。
桂子さんが準備してくれたカーサイドタープのお蔭で釣りも
できたし、その上調理もでき、食事もできた。
むちゃくちゃ充実してるじゃないかー。
釣り・・万歳・・だ。
お腹も膨れて、使った調理器具などをふたりで手分けして
片付けることに。
帰りはどこかで店を探して、今日のお礼も兼ねてコーヒーでも
彼女にご馳走させてもらおう、そう考えていた。
片付けも終えて、その旨話そうと思っていたら・・・。
「小野寺さん、20分ほど掛かりますけどよろしければ
私の家でお茶でも飲んで、少し休憩してから帰られたら
どうでしょう? 」
・・と、桂子さんの方から先にお茶を誘われてしまった。
「あーっ、ありがとうございます。
では喜んでお邪魔させていただきます」
・・と、勝手に何の躊躇もなく、俺の口が勝手にうれし気に
答えていた。
ということで、俺は彼女の車の後ろについて車を走らせた。




