大人の恋心 17
17.
" Calm 和む "
肩の力が抜けてるっていうか、緊張しないでいられて気がつくと
軽やかな気持ちで彼女との時間が楽しく過ぎていった。
桂子さんはまだ、はじめましてばかりだというのに、そしてもちろん
昨日まで見ず知らずの間柄だったにもかかわらず、姉のような感じと
言ったら失礼だろうか・・妙に和んだのだった。
緒方さんたち夫婦が帰って行った後、桂子さんの提案で俺たちは
最寄りの波止場へ行くことになって、風に吹かれながら遊歩道を
ゆっくりと散策し、目の前に広がる海上の船など眺めながら
会話を楽しんでふたりの時間を過ごした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「小野寺さんは普段、休日の日どんなふうに過ごしてるんですか?
やっぱりドライブとか? 」
「そうですね、仕事柄っていうわけでもないですがドライブも
結構行きますね」
「お友達と? 」
「う~ん、まぁ友人と行くこともありますけど最近はひとりが
多いですね」
恋人がいた頃は毎週のように車を使ってたけど、最近は気晴らしを
兼ねて欲しいものGetの為にたまに車に乗る程度だ。
「桂子さんはどう過ごされてるんですか? 映画とかShoppingとか
ですか? やっぱり」
「やっぱりって? 」
「いゃぁ~、すみません。
一般的にそんなイメージが強いもので・・」
「ふふっ、そうかもしれませんね。私が変わってるのかも・・
私は釣りが好きで月1は行ってるでしょうか」