大人の恋心 13
13.☑
" Vortex of Thought 思考の渦 "
あー、誰かに癒されたい・・と俺は自分が思ってることに気付いた。
緒方さんの奥さんと紹介相手の女性のことが楽しみだ。
とにかく相手次第のところもあるが、普通の会話を楽しめる
相手だとして、その日一日・・一期一会になるとしても、楽しい時間に
しようとそこだけは考えていた。
小野寺は目下の自分のような者にも気を遣って接してくれる
緒方のことが好きだった。
俺のほうから断ったからといって圧力をかけてくるような人じゃない。
だから・・気楽に構えていられる人からの話だから
俺もまた気楽にこの話を受け(られ)たのだ。
緒方さんは良い人だから、奥さんの為にこの話を俺に持ってきたけれど
俺のこともすごく考えてくれていて、断り易いように話をしてくれた。
・・・・・
俺の歴代の彼女は同い年か年下ばかりだった。
振り返ってみれば、どの子も最初は殊勝で尽くしてくれていたが
付き合いが長くなるうち、少しずつ我儘が出てくるようになり
束縛が激しくなっていった。
そして人には束縛しておきながら、自分たちは他にBFを
作ったりしていた。
最後に付き合ってた相手は、結婚するまではいろんな男性と
付き合ってみたいと思うものでしょ? それにあなたはやさしいから
許してくれると思ってたし、と言った。
はぁ? はぁー? はぁ~ ?
100歩譲ってそれを俺に許していたのならいざ知らず、俺には女性との
ちょっとした会話すら許さないでおいて・・それはないだろうって・・。
まぁ、今更だ。
終わったこと、忘れよう。
そう思うのに思考の渦が次から次へと俺に襲い掛かって来るのだった。




