俺の能力ってなに?
つんつんつんつん
ん?お腹の辺りになにかいるような??
意識がはっきりしていき瞼を開けると
辺り1面木で埋め尽くされている
つんつんつんつん
ずっと僕のお腹を突ついているのは?兎??
兎の見た目をしてるのに凛々しい角みたいなのが生えている。この角で突進されたら流石に痛そうだけど、結構人懐っこいのか可愛いな
自分の状況を確認したいところだけど、周りは草で生い茂っており森の中、持ってるものも特になく服装は市役所?で着替えさせられた簡素な服になっている。
(結局俺のスキルってなんなんだろう??)
ご丁寧に説明があると思ったけれど、そんなのも無いみたいだしなぁ
とりあえずここにいつまで居ても仕方ないし辺りを探索してみるか
おっお前も来るか??
兎?もついてくるみたいで1人よりかはありがたいな
5分ほど歩いていると川沿いにでた。
水で喉の乾きを潤す。
ふぅ見た目も特に変わった訳では無いんだな。
とにかくこの川沿いに歩いていけばどこかには着くだろうと楽観視してると
1時間経過
2時間経過
次第に辺りが夕日が落ちてきて
全然何処にもつかないじゃないかーーーーー!!
流石に異世界で一見 ヨモギぽい草もあったり、フルーツぽいものがあるけれど、食べても大丈夫なのかわからないため迂闊に食べたくはない。
来てそうそう野垂れ死にとか食中毒で死ぬとか嫌だぞ。
フルーツぽいものをまた見つけるも、流石に空腹が勝り食べようか真剣に考えていると
ぴょこぴょこと兎がフルーツの所に近づき
むしゃむしゃと食べはじめる。
そうかお前もお腹空いてたんだな
兎?はこっちを見て
(お前は食わないのか?)と言われてる気がする。
兎が食べてるなら大丈夫なのかな?
恐る恐るもう一つ同じフルーツに手を伸ばし
かじってみると
美味うまーーーーーーーー
すごいみずみずしく甘みもあってなにこれ
こんなに美味いの?
2.3時間も歩き疲れこんな事なら早く食べておけば良かった
これで野垂れ死ぬことはなさそうだなとほっとしていると、、、
遠くからドシンドシンと地響きが聞こえてくる
兎?も音にびっくりしたのか草むらの中に飛び込んで姿が見えなくなってしまう。
あっ
2時間も一緒に歩けばそれなりに情も芽生えるのに1人になってしまった。
少し心細くもなってるがそれよりも
ドシン! ドシン!
段々近くなってきてないか??
ギャアオーーーー!!
あっやばい俺も逃げないと
急な雄叫びが聞こえ流石にこのままいたらやばいと察知し兎が逃げた方向と同じくして走り出す。
やばいやばい
走ってるのに音が離れるところが
ドシンドシンとかなり近づいて来てる!!
もう肺の中が空で足がもつれ転けてしまった。
無理無理もう走れん
攻めてもの抵抗と近くにあった枝を掴み
後ろを振り返ると、、
体長4メートルはあるんじゃなかろうかという巨体とギャルも裸足で逃げ出すほどの鋭利な爪を生やし
幾度となく戦って来たかのような貫禄のある顔つきの熊だった。
これあかん死ぬ
なんか危機的な状況になったらスキルとか出せるんじゃないのか??
枝が剣に変わったりとか
バシっ
クマが、まるで虫けらのように手を払うと、持っていた枝が木っ端微塵になってしまった。
今度はお前の番だという意志を感じ
恐怖で目を閉じると
ドカーンという轟音が聞こえ
死んだのかな?風を感じたぐらいで痛みを感じない??
こんなあっさりなのかと恐る恐る目を開けると
目の前にはシスターの服を来た後ろ姿の女の人と
数メートル先でのびてる貫禄のあるクマが倒れていた。