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天の岩戸を攻略せよ 初めのボス

 ダンジョンの探索から約2時間、俺は太陽らしき何かと狼らしき何かが描かれた巨大な扉を発見した。

 多分、扉の奥には中ボスが居て、倒さないと階段が降りれないんだろうなぁ。


「中のモンスターは私は勿論、レイ君でも倒せそうだよ……?」


 俺でも倒せるかもしれない……か。今の最善策はカグヤに中ボスを瞬殺してもらって、労力なく下の階層へと降りる事だ。

 けれど、ここで俺が戦う事で、俺の実力(レベル)を少しでもフェルに近付けるべきでもある。


「カグヤ、魔力回復促進剤(プロフィ)自然治癒促進剤(ポーション)は何本ずつ残ってる?」


魔力回復促進剤(プロフィ)は18本、自然治癒促進剤(ポーション)が19本……あるよ?」


「3本ずつ頼む」


 カグヤから、青色の液体の入った小瓶の緑の色の液体の入った小瓶を3つずつ受け取り、腰の布製の小物入れに入れてぶら下げる。

 普通に考えれば割れる気がするんだけど…まあ、魔法の力で割れないと信じておこう。


「俺1人で戦ってみる」


「うん、分かった。ここで待ってる」


 右腕でドアの取っ手を掴んで押してみる。……あれ? ピクリともしない。闘気で左腕を作って押してみる……やっぱり開かない。

 何だコレ? 俺の筋力が足りないの?それとも鍵かなんかが足りな……え?


「レイ君、これ引くの 」


「あ、本当だ……」


 取っ手をしっかり掴んで後ろに下がると、ズズズ…と重苦しい音を出しながら扉が開いた。

 クソッ! 両開きにしとけよ!日本かよ!? …………ヤパンだから日本だった。


「アイツか……」


 ボス部屋におあつらえ向きの広いだけの部屋。その中央には険しい顔をした剣と盾を構えた銅像が仁王立ちしている。

 石像系のモンスターか……ヤパンにも存在しているなんて想像もしてなかった。


「スサノオの像……動きは遅いけど、一撃は強力」


 見た目通りのパワーが武器のモンスターか。スピードで揺さぶってくるフェルとは全く違うけど、これもまた経験になる筈だ。

 刀を抜き、闘気を纏わせる。攻撃を受けないように立ち回らなきゃな。


「フッ!」


 まずは様子見、身体強化無しでスサノオの像に近付いていく。残り約10メートル程……まだ動き出さない。残り約3メートル……まだ動かないのか!?

 とにかく、不気味だけど、1回斬ってみるか。受けに回るばっかじゃ成長できない!


「っ! …………あれ?」


 すれ違いざまに、首筋を狙って刀を振るった。表面を斬れれば良いくらいに思っていた刀は苦労する事無く、像の首を斬り落とした。後ろを振り返っても、銅像は起き上がりもしない。

 これってもしかして……倒しちゃった? こんなあっさり? 俺、全力出せてないよ?


「お見事、銅像が遅すぎてついて来れなかったね」


「あ、ありがとう……」


 斬れ味が上がるとは聞いたけど……まさか、銅像が豆腐みたいに斬れるなんて……さっきまで気合入れてたのが馬鹿みたいだけど……これで1階層は突破だな!

今日は午後の6時に…?

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