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俺にとって懐かしい料理

 まさか海の中で、たこ焼きやお好み焼きのような料理が食べれるなんて!


「ハフッ、ハフ……こちらも、おいひいでふね!」


 うんうん。やっぱたこ焼きって熱々の出来立てを頬張るのが堪らないな。こっちも一口で頬張ってみると、外はカリっと、中はトロっと、タコの身はしっかりとした弾力……これは良いたこ焼きだ。


「やっぱり、ウンディーネさんの料理って素敵ね!」


「でしょでしょー! クラーケバーケンとアーレスバーケンは超得意だからね! おかわり欲しかったらドンドン言っちゃってね!」


 変わった名前だがクラーケバーケンがたこ焼き、アーレスバーケンがお好み焼きらしい。ウンディーネの料理の腕は凄いな……地球の店で食べた物よりも味や食感が段違いに良い……!

 ウンディーネは別の机に大きな泡を設置し、火の代用らしき赤い石と鉄板でたこ焼きやお好み焼き、更に焼きそばらしき麺まで炒めている。海の中でも泡を使う事で火を付ける事が可能なのか。


「どんな食材を使ってるんだ?」


「何々ー? ユーシャ様は料理に興味ある感じー?」


 料理に興味があるんじゃなくて、食材だけ分かればフェルが作ってくれるかなーって思ってるんだけど……まあ、別に良いか。


「まあ、具と種ってのに分かれてるんだけど? この種に海底で取れるシーモってお芋を磨り潰して、水に磨り潰してるんだよね。まあ、それ以外に変わった食材は無いかな」


 シーモ……ウンディーネが見せてくれた物は、山芋みたいな見た目だな。水の中で取れる野菜か……ゼメルの国に行けば買えるかな……是非、また食べたい。


「お好み焼き……エビやタコ、イカにホタテ。具が沢山で食べていて楽しいです!」


 フェルは今度、お好み焼きを楽しんでいる。自分の好きな具を入れて楽しめるのがお好み焼きの素敵な所だ。因みに俺はウミブタ、名前の通りに豚のような肉質の魚にエビを入れてもらったシンプルなお好み焼きをウンディーネに頼んでいる。


「はーい! 先に海鮮焼きそば出来上がりー!」


 大盛りの焼きそばが皿に盛りつけられ、泡に包まれてこちらのテーブルにフワフワと浮いてくる。

 おお、ソースじゃなくてシンプルな塩焼きそば……! 中々食べれない珍しい味付け!


「ウンディーネ様、たこ焼きのおかわりを!」


「オッケ―! もうすぐ焼けるよ!」


 フェルも元気を取り戻し、ウンディーネと仲良くなっている。久々に故郷のご飯も食べれたのが嬉しいなぁ。

 お腹も満たされてきたし、残りはフェルとシーに食べてもらって俺は妻石を待つとするか。

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