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レオの隠れ家にて

 ヴァルトに戻ってきた俺達は、レオが昔に使っていたという隠れ家で昼食を取る事にした。ハインリヒの屋敷と違って、小さな木造の小屋。内装も土の床、中央の焚き火、椅子代わりの藁が5つに木箱を並べて布を敷いたベッド。最低限の生活が出来れば良いという感じの部屋だった。


「ちょっと汚いけど、飯だけだから我慢してくれ」


 ちょっと……? いや、ヴァルトの家って初めてだし……ハインリヒやヤパンとは勝手が違うんだろうな。俺は靴を履いてるし、床に座るのも問題ないから良いんだけど……


「今、オレの友人が飯を用意してくれてる。その間に屋敷から持ってきたものを渡すぞ。魔力を鍵に空間を開け、全てを納める異空間の穴、ストレージホール……」


 レオは囁くように詠唱を終わらせ、異空間収納の門を開いた。やっぱり異空間収納って、魔法が得意なレオでも詠唱が必要なほど難しいんだな……いつか、俺も出来るだろうか。


「まずは必須道具の義手と義足だ。やっぱ、今の義手と義足じゃ違和感があるだろ?」


「ああ、助かるよ」


 レオの異空間収納から取り出されたのは、俺が使っているいつもの鎧型の義手と義足だ。今付けてるのは、負傷者用に軽めに作られてるから違和感が酷かった……吹き荒れる右脚(ゲイルレッグ)は付け替えてもらえるのかな……? まあ、両手と左脚は付け替えとこう。


「次にハンドガンだ。フェルは満タンって言えば分かるって言ってたぜ」


「予備の弾倉は?」


「えーと普通が3セット。各属性2セット。後、変なのが1個」


 ふんふん、ハンドガンは通常弾が満タンか……この前のヘルとの戦いを考えると、肝心なところで通用するか分からない。予備の弾倉は少し心許無いな……それに前と違って有利な属性は戦闘中にしか分からない。材料が無いから弾切れだってあり得る……変なのは、ああ人工魔核弾(コレ)か。いくらゼピュロスがいるとは言え……あまり使いたくは無いかな。選択肢を増やす事が良い事とは限らない。


「んで、おっさんから片手剣だ。今回はフェルの付与付きで、頑丈(アンブレイカブル)が付いてる。耐久テストとしておっさんを100回斬りつけても刃こぼれしない、鍛冶泣かせの無銘の剣だぜ。それに以前の要望通り、2本だ」


「おお、すっげえ助かる」


 やっぱり剣は2本に限る。天照との特訓のせいで1本の方が戦い辛い。手数も多いし、今回はフェルの付与もかかってる。


「最後に、ここでの衣装だ。流石にパジャマのままはダサすぎるっつの」


「だよな……」


 ゼピュロスに有無を言わされずに攫われたから、実はパジャマのままなんだよな……レオが用意してくれた服にササっと着替える……って、上半身は何も着てないし、下も膝が出てる短パンじゃないか!? ……まあ、いつもの黒コートは着てるだけで気分が熱くなりそうだし、これで良いか。

本日の省かれシーン


レイジ:こんな服で大丈夫か?


レオ :ヴァルトじゃ普段着だぜ?


レイジ:そりゃ、体毛が凄いからね……

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