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フェルの数分で分かれば良いな……講座 光と闇の守護神

 ヘルの膝を枕にしながら、天照とトールの口喧嘩が終わるのを待つ。太陽の腕と雷光の脚(ライトニングレッグ)もあるし、ヘルも何もする気が無いって言ってたしな。


「貴方、意外と図太いのねぇ」


「天照もトールも居るし、俺だって抵抗しない訳でも無い。俺が目覚めなければ、フェルが勝手に動くでしょ」


「確かにね。私がここで貴方に何かするのはリスクが高すぎるし……暫くは研究したいことが有るから、私は何もしないけど……魔王ちゃんはどうなのかしら?」


 魔王ちゃんって……今の魔王は女性なのか……そうだ、シェーンの歴史とかを学んでみないとな。そこから地球との関連性が見つかれば、名前から能力の推測とか出来るかもしれないし。



 という事で夢の世界からはあっさりと目覚め、筋肉痛と神経の損傷による痛みが少々……前回よりも大分マシな状態だ! 吐き気と眩暈と頭痛が無いだけで充分痛みは耐えられ……


「グハッ!?」


 く……口から、血が……? い、いつの間にパッシブスキルに病弱的な何かが……? 刀が上手く扱えるのも、そういう関係性が……?


「違います。人工魔核弾のせいで歪んだ内臓と破片から再生させた内臓が噛みあってないからです。暫くは吐血するでしょうが、我慢してくださいね?」


 数冊の本を抱えたフェルが、俺の吐血の原因を教えてくれる。良かった……三段突きの練習とかしなくて良さそうだ……雷光の脚(ライトニングレッグ)あれば、三点同時突きレベルまで出来なくは無いけど。


「レ・イ・ジ・サ・マ・?」


「すいません、嘘です。嘘ですから、油差してないロボットみたいにギチギチさせないでください、お願いしますから!」


「次は何があっても戦わせませんからね! とっても心配だったんですからね! 分かっているのですか!?」


 フェルはプイとそっぽを向いてしまう。義手も義足も取り上げられてしまってるし……大分、怒らせてしまったんだなぁ。折角、1人で色々な事が出来るようになったのに……仕方ないか。今はやってもらえる事を、やってもらおう。


「で、シェーンの歴史ですか?」


「歴史とかは眠たくなっちゃうからさ。そうだな……守護神獣と、光と闇の守護神の関係性程度で大丈夫」


「なるほど……かしこまりました。では、まずは光の守護神がシェーン様、闇の守護神が昨日レイジ様が戦闘を行ったヘルです。ここまでは大丈夫ですね?」


「え……シェーンも守護神なの?」


 あの駄目っぷりで守護神なのか……いや、大分お世話になってはいるんだけど、神様って感じがしないというか……


「気持ちは分かりますが、事実です。シェーン様は世界を創造する者、ヘルは世界を壊す者として対立しています」


「対立って……スケールがデカすぎて分からないな」


「地球ではヘルがアンゴルモアの大王という名の巨大隕石を地球に落として、シェーン様が頑張って逸らしたとかあるんですけど……」


「そんなレベルなのか!?」


「このシェーンにおいての対立は、勇者と魔王の代理戦争と言った形です」


 代理戦争か……魔王の事はよく知らないけど、昔はネルガも勇者だったんだよな。だから、英雄って今も呼ばれてるんだし。となると、守護神獣は何故生まれたんだ?

本日の省かれシーン


レ:眼鏡似合ってるな


フ:…………フフッ


レ:(ちょろい)

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