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小さくない代償

1日2回更新が上手くいかない……違うんです! 2周年が……2周年が!

 俺達の襲撃は一応、成功と言えただろう……と、言う事でフェルに戦闘の痕跡を直してもらい、バルトロの屋敷から俺の屋敷へと転移してもらった。そのままフェルにベッドに転がされ、義手と義足は没収されて服を脱がされる。

 なんか、フェルさんが怒ってるような気が……


「当然! 怒ってます!」


「だよねー……」


「まず、人工魔核ってなんですかアレ!? 太陽の腕の時よりも神経の損傷が酷くなっています! 次に内臓! 人工魔核の圧迫のせいで少し歪になっていますし、何個か破裂しています! それでそんな状態で、私たちが間に合っていなかったら自爆する気でしたよね!?」


「そ、そんな事は……」


「……レイジ様、戦わないでとまでは言いませんが……無茶はしないでください」


 そうは言われても……あの時は必死だったし……


「闇の守護神を相手にあんな戦い方は危険です」


「え……? 闇の神?」


 俺の言葉に、フェルはきょとんとした表情で俺を見つめ返してくる。あの女が……闇の神?


「気付いてなかったのですか?」


 気付かなかった……道理で天照やトールみたいな気配を感じたというか……あれ? ちょっと待ってよ!?

 痛みを無視して無理矢理に体を起こそうとするが、フェルに抑えつけられる。


「アイツが使ってたの神力だよな? 俺、魔力で神力を防いでなかったか?」


「防いでいました……何故かは私にも分かりません」


 フェルにも分かんないなら……仕方ないか。実は俺の体に神核があって闘気になった……とかも無さそうだよな。人工魔核はヘンジが作った魔力の核って断言してたし……そうだ、人工魔核弾をヘンジに作ってもらわないと。

 フェルはため息を吐きながら、俺の腹部に白い魔力を纏わせた手を当てている。フェルの治癒(ヒール)系魔法が腹部の痛みと違和感を和らげていく。


「ヘンジ様には私が連絡しておきます。レイジ様はとにかく体を休めてください! 特に人工魔核弾は禁止です! 神経の損傷は治し辛いんですからね?」


「分かったよ……」



 白い世界……知ってたよ。あの後、トールは消えてたから夢の世界来るかなとは思ってたよ。今回は……左が雷光の脚(ライトニングレッグ)か。

 まあ、今回は戦うって訳じゃないし……大丈夫か。フェルは呼ばれていないみたいだし。


(レイジさん、本日はありがとうございました。そして申し訳ありません。まさかヘルまで来ているとは……)


「こっちこそ助けに来てくれてありがとう。トールが来てくなかったら俺達は殺されてたよ」


(そんな、私なんて守りしか取り柄がありませんし、最後には気絶してしまいましたから)


 青い鳥が目の前に現れ、丁寧に頭を下げる。ヘルの事は仕方ないというか……結局、力貸してくれたし……

 雷光の脚(ライトニングレッグ)、天照に続いてトールからも力を貸してもらった。これもハインリヒの敷地内なら使わせてもらえるんだろうか……?


(雷光の脚(ライトニングレッグ)は……申し訳ありませんが、簡単に貸し与えたくありません。意地悪とかではなく……その……)


 トールの視線が俺の体に向く。夢の世界だから痛みは何事も無く立っているけど、現実の世界では寝たきりでも辛い。これからも雷光の脚(ライトニングレッグ)を使えば、神経を傷つけていくんだろう。人工魔核弾と併用し続ければ……


「分かってるよ、本当に危ない時は貸してほしい……暫くはハインリヒは安全なんだよな?」


「ええ、それは間違いないわよ」


「え……?」

Q.雷光の脚(ライトニングレッグ)と人工魔核弾を併用する必要ある?


A.闘気と魔力は使い分けられますので、有ります

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