2.アルカディアの迷案
一話一話がまだ短いですが、これから少し長くなるかもしれません。
委員長キャラの性か、会議好きは直っていないようです。
「ロレンス、メモを持って! 今から色々言うから書き留めてね。
まず、私が殺される原因、五つ。一つ、ヤンデレ化される。二つ、自分の物にならないなら心中!何でよ!
三つ、死んだ彼を追って私も死ぬ。四つ、実は男装美少女で百合まっしぐら。五つ、私への愛から政治がおろそかになり、革命が起き、殺されそうになった彼をかばって死亡。」
よく考えると、ろくなエンドがないわね……。
「アルカディア様、本当にどうなされたのですか? そんなに死にたいのですか? 別に死んでもかまいませんけど。」
何かものすごい暴言が聞こえたけれど、今はいいわ。
「そして、私について。レグノ国の名門貴族、アルカディア・ルイス侯爵令嬢。第一王子のハル様と婚約中。こんな所であってる?」
「その後に昔は大人しいレディだったのについ一分ほど前から異星人になったと書きたしておいた方がよろしいかと。」
もう、無視よ!無視。真面目にこの状態を回避する方法を見つけなくては。
「そうだわ! ドS女王になればいいのよ!」
そう、全ては私が男に愛される存在だからいけないのよ! 私が攻めになればいいのだわ!
「アルカディア様十二歳からドSをめざすのは色々とどうかと思います。」
「それしか私の生きる道はないの。貴方は私にドSになる方法を教えればいいのよ。」
「それに私がつきあうのは決定事項なんですね。まぁいいでしょう。私がお手本を見せてさしあげます。」
あっ、この人隠れドSだったと気付くのは少し後の事だった。なんでも私が変わったからドSを隠す必要は無くなったととても良い笑顔で言っていたけれど。