ミュラノン
今回の配送
•配送先:リュミエール・ステーション《銀河歌謡祭メインホール》
•配送品:超精密音響装置(最新式量子スピーカー)
•搭載装備:通常武装のみ
•注意事項:観客動員数300万人。混乱回避を最優先せよ。
《グローム77》がステーションに到着すると、窓の外は人波ならぬ「宇宙人波」で光り輝いていた。
巨大ホールは観客で溢れ、サイリウムが星雲のように揺れている。
モル:「マジやば……これ全部ファンっすか!? 地鳴りみたいに声が聞こえる!」
オルト:「騒ぐな。俺たちは配送任務中だ」
Z:「雑踏は苦手だな……溶けてしまいそうだ」
フィル:「注意。配送品は“ステージ中枢の音響装置”。これがなければライブは成り立ちません」
装置は高さ5メートル、重量は小型艇クラス。
搬入ルートを確保するのも一苦労だ。
通路を進もうとした瞬間、観客の群れに押し戻される。
「サインくれ!」「チケット余ってない?」など、配送班に声が飛ぶ。
モル:「俺、芸能人と間違われてるっす!? サインしてもいいかな!」
オルト:「やめろ! ややこしくするなぁ!」
そんな中、突如――筋肉の壁が人波を割った。
ゴルゴラス大尉:「筋肉通路を開けぇぇぇい!」
(観客を腕一本で押し分ける)
ダーククラーケン:「俺の触腕でケーブルは死守だ!」
ブラッド:「……なんで俺たちまで荷物持ちしてるんだ」
気づけばサルカ三人衆も一緒に運搬を手伝っていた。
観客は「演出だ!」と勘違いし、さらに熱狂。
ようやくステージ中央に装置を設置。
だが通電直後、バチッ!と火花が散った。
フィル:「ケーブルが搬送中に歪んでます。このままでは爆発します」
オルト:「Z!」
Z:「わかっている。流体で伝導路を補強する」
(銀色の体が配線の間を流れ、回路を補う)
モル:「俺は観客を落ち着かせるっす! サイリウム全力で振ってアピール!」
ゴルゴラス:「ふん、なら俺は“筋肉の音波吸収壁”だ!」
(胸筋を震わせて雑音を打ち消す謎行動)
ブラッド:「……科学的根拠はない。だが妙に効果があるのが腹立つ」
最終的に装置は安定稼働。ホールは歓声に包まれた。
ステージに立つのは――ミュラノン。
彼女が一声発すると、会場は一瞬で静まり、やがて大銀河のような大合唱へ。
モル:「オ、オレ……浄化される……」
Z:(無言で拍手している)
オルト:「……これほどの力を持つ歌か」
一方サルカ三人衆も――
ゴルゴラス:「うおお、筋肉が震える……これがリズム……!」
ダーククラーケン:「八本足が勝手にステップを踏む……!」
ブラッド:「やめろ! 我々は軍人だぞ! ……でも曲調が心地いいな」
ライブ後の裏側
ミュラノンは舞台裏で配送班に礼を言う。
ミュラノン:「ありがとう。あなたたちのおかげで歌を届けられたわ」
オルト:「配送任務完了だ」
モル:「もう俺、推しのために生きていく……」
Z:(小さく)「悪くなかった」
サルカ勢は別室で反省会。
ゴルゴラス:「筋肉だけでは歌に勝てん……歌と筋肉を融合せねば」
ダーククラーケン:「我らサルカに“音楽筋肉学”を導入すべきだ……」
ブラッド:「やめろ! また部門を作る気だろ!」
配送評価
•配送品:超精密音響装置 → 無事設置・稼働
•評価:星5
•コメント:「観客を巻き込む形になったが、最高のステージを実現。配送員チームの連携は芸術的!」
Z「ふふふんっ♪」




