表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/187

勅令

帝国軍旗艦ダルマティカ・謁見ホール


冷たい金属の床に、重く荘厳な鐘の音が響いた。

巨大なホールの最奥、漆黒のヴェールに包まれた玉座に座すのは、帝国皇帝。

その声は電磁的な増幅を伴い、空気よりも心臓に響く。


皇帝

「……帝国の威信をかけた古の力、“始原の砲”。

それを手にする者こそ、この銀河の覇者となるだろう。

グラム=ツァイト准将――その探索を、お前に命ずる。」


玉座前に跪くのは、冷徹なサイボーグ将官。

その義眼はわずかに赤く点滅し、全ての言葉を記録している。


グラム=ツァイト准将

「御意。

作戦計画を直ちに立案し、宙域全域に探索網を展開いたします。

一片の情報も見逃すことなく、必ずや”始原の砲”を帝国の御手に。」


皇帝

「遅滞は許さぬ。……失敗は、死を意味する。」


その言葉に、ホール全体の温度が下がったように感じられた。

だが、グラム=ツァイトの表情は変わらない。


グラム=ツァイト准将

「完璧に遂行いたします、陛下。

“始原の砲”――必ず見つけ出し、帝国の勝利を確定させましょう。」


機械のように整った動作で一礼し、退廷する准将。

その背中に、皇帝の言葉が低く追いかける。


皇帝

「よいか……銀河連邦も、サルカも、この情報を嗅ぎつけておる。

先んじなければ、帝国は終わる。」


ホールの扉が閉じる瞬間、グラム=ツァイトの義眼に赤い光が走った。

冷酷なサイボーグ将官の頭脳には、すでに幾つもの探索プランが展開されていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ