不適な笑み
今回の配送
•配送先:銀河連邦・辺境観測ステーション《ルミナス13》
•配送品:観測機材(重力波センサー部品一式)
•経路:帝国領のすぐ近くを通過
•注意事項:帝国残党の工作艦活動が報告されており、接触に注意。
グローム77艦橋。
配送任務のブリーフィングを聞き終えたオルトが、3D地図を指でなぞる。
オルト:「……このルート、ほぼ帝国領と紙一重じゃないか」
Z:「“紙一重”って表現を空間航行に使うのは正しいのか?」
モル:「マジで危なそうっすねぇ。筋肉でも張っとけばバリアになるっすか?」
オルト:「ならない」
フィル(船AI):「注意。帝国残党艦の出没記録あり。交戦を避けるルートを提案します」
オルト:「良いね!それで行け」
ルミナス13への中継宙域を航行中。
突如、画面にビーノの艦が割り込む。
ビーノ:「あらぁ?こんな辺境でお会いできるなんて奇遇ですわねぇ、オルト少佐」
オルト:「お前か……」
モル:「出たっすね!」
Z:「帝国の小悪党だ」
ビーノは薄笑いを浮かべ、観測センサー部品のコンテナに視線を向ける。
ビーノ:「まぁまぁ、ただ通過するだけですのに……その大きなお荷物、ちょぉっと拝見してもよろしくて?」
オルト:「断る」
ビーノ:「即答っ!相変わらず冷たいこと」
ビーノ艦から小型ドローンが放たれる。
フィル:「敵性ドローン接近。数、8」
オルト:「回避!」
スラスター:「おうよ!ブッ飛ばしてやるぜぇ!」
モル:「いやいや!配送船で殴り合うとかマジ無理っす!」
Z:「殴る前に吹かすだけだ」
グローム77は急加速、ドローンが追いすがるが、フィルが自動防御レーザーで牽制。
ビーノは余裕の笑み。
ビーノ:「まぁ、お戯れですわ。今回は引き際をわきまえて差し上げます」
オルト:「……何が目的だ」
ビーノ:「さぁて、それはまた次のお楽しみ」
艦影を消すビーノ。背筋が冷たくなる空気だけを残していった。
無事に《ルミナス13》へ到着し、センサー部品を設置。
観測員からの感謝を受け、任務は完了する。
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配送評価
•配送品:無事設置
•評価:星5
•コメント:「敵対勢力の妨害にもかかわらず迅速に届けていただき、感謝します」
オルト「まともだな」




