スカウト
今回の配送
•配送先:銀河連邦研究所《アークステーション7》
•配送品:量子コア調整用ナノ部品
•搭載装備:試作スラスター「バーン=ユニットβ」
宙域の中間点付近、フィルが通信を傍受。
フィル「サルカ軍暗号パターン……ですが、内容が妙です。戦闘指示ではなく“求人広告”です」
オルト「暗号なのに求人……?」
通信が繋がる。画面にはブラッド・ヴァルガス少佐の笑顔。
ブラッド『バーン=ユニットβ、君だ!銀河で最も速く、情熱的な推進システム!サルカ連邦は君を歓迎する!高待遇!無限燃料支給!』
スラスター「え、マジッスか!?無限燃料ッス!?」
オルト「お前乗るな!あとお前は船の一部だからな!」
サルカの護衛艇2隻が接近し、戦闘モードではなく編隊護送のような動きに。
ブラッドは続けてプレゼンを始める。
ブラッド『我が軍なら、速度制限なし!ギャラクシーダッシュ競技への出場も可能!』
モル「オルト少佐、俺もスラスターの気持ち分かるっすよ……俺も銀河最速レース出たらモテモテっす」
Z「このままだと、試作ユニットが精神的に寝返る可能性あり」
オルト「精神的寝返りってなんだよ……」
スラスター「オルトさん、今までお世話になりましたが…ちょっとだけ向こうの燃料事情を……」
オルト「はえぇーよっ!勝手に離脱しようとすんな!!」
オルトは交渉戦に持ち込む。
オルト「ブラッド少佐、こいつはまだ試験段階で、長時間運用すると爆発するぞ?」
スラスター「え、するんスか?」
オルト「……(目で黙れと合図)」
ブラッドは少し考える。
ブラッド『ほう……それも含めて面白い。では爆発しない改造もセットでスカウトしよう』
Z「逆効果だったな」
モル「少佐、交渉下手っすねぇ」
ブラッドの護衛艇が並走を始める。
オルトはフィルに目配せし、急旋回コースを指示。
フィル「重力スリングショット準備完了」
スラスター「任せろッス!無限燃料より、この瞬間を全力で!」
(スラスター、超過加速発動→重力で護衛艇を置き去り)
ブラッドの声が遠くなる。
ブラッド『また会おう、バーン=ユニットβ!次は契約書を持ってくる!』
《アークステーション7》に無事到着。
研究員「おお、この部品が無いと量子コアの再起動ができないんです。本当に助かりました」
オルト「途中でスラスターを引き抜かれそうになったけどな」
スラスター「……やっぱ俺はこっちッス。だって、こっちはツッコミがあるから退屈しないッス」
モル「ツッコミ基準っすか!?」
配送評価
•配送品:量子コア調整用ナノ部品
•評価:星5
•コメント:「武装なしで敵宙域を抜けた胆力に感服。試作ユニットの忠誠心(?)にも感謝」
オルト「そういえばこの船武器がねぇぇっ!」
Z「今更?」




