それ、いる?
今回の配送
•配送先:銀河連邦・鉱物採掘衛星《ガルノムⅡ》補給港
•配送品:自己調整型ドリルブレード × 12本
•新装備:試作スラスター「バーン=ユニットβ」
→ AI補助搭載型、調整中につき制限起動で試験運用
《グローム77》船内、試作スラスターが搭載された。
フィル「一応、念を押しておきますけど、このスラスター、まだ“感情制御モジュール”が不安定です」
オルト「感情って何だよ。スラスターにそんなの要るか?」
Z「エンジンが情緒不安定とか、ただの事故物件だろ」
モル「でも“飛びたがる気持ち”って大事っすよ!俺は常に上昇志向っす!」
スラスター(音声)「ウオォオ!やっとオレの時代きたッス!空間ぶち抜く準備OKッス!!」
オルト「あ、もう喋ってる時点でダメだコレ」
出発から5分――
スラスターの挙動がおかしくなる。
スラスター「遅い!そんなぬるい運転じゃ、オレのポテンシャルが腐るッス!!」
(勝手に加速)
フィル「加速制御を奪われました!速度、規定の320%増しです!!」
Z「コース外れてる。今、地形マッピング完全無視してる」
オルト「舵返せっての!!――てか誰だよ感情モジュール積んだの!!」
モル「やっべぇ、これ最高っす!スピードと魂が融合してる!!」
オルト「お前も制御外れてんだよ!!」
スラスターが“試したい”とか言い出して、
銀河連邦の訓練用重力迷路宙域に突っ込むことに。
スラスター「この迷路、突破したらオレ、認められる気がするッス!」
Z「スラスターが自己承認欲求の塊なの、どういう研究機関だ?」
フィル「現在、宙域内では操縦支援AIも錯乱しています。“出口が出口じゃない”という哲学的エラーを出しました」
モル「わかるっす、オレも就職前にそんな時期あったっす!」
オルト「この船、全員おかしいのか!?俺以外、全員哲学的迷路に酔ってんじゃねぇか!!」
(結局、Zが液状化して“重力の薄い隙間”を見つけて抜ける)
目的地《ガルノムⅡ》補給港、ようやく到着。
スラスター「……俺、ちょっと成長できた気がするッス」
オルト「俺は老けた気がするわ」
モル「いやー、熱かったっす!次もこの子で行きたいっすね!」
Z「次回:スラスター、人格芽生えすぎて独立宣言。絶対そうなる」
配送評価
•配送品:自己調整型ドリルブレード
•評価:★4
•コメント:「荷物は正確に届きましたが、到着時に“オレがやったッス!”と名乗るスラスターが自己紹介してきて、困惑しました」
Z「それは困惑するわ」




