惑星原住民“アレル人”の誤解
そこに現れたのが、鼻水から進化したような種族「アレル人」だった。
頭部は常に湿っており、くしゃみが意思疎通。
1人のアレル人が近づき、
「ブエックショーーーーイ(ようこそ異星の者!)」
と、勢いよくオルトにツバ(という名の生体ゲル)を吹きかけてきた。
「もう帰りたい……」
アレル人たちは「チューク」を見て、全員が地面に頭をつけ始めた。
「アッ…チュー…ウ……(神だ! くしゃみの神だァ!)」
「いやいやいや! コレただの爆発うさぎだよ!? すぐ爆発するよ!?」
「アチュアチュー!!(聖なる風圧!!)」
フィル:「オルト、現地語では“爆風”と“神”が同じ単語です。誤解は避けられませんね」
「避けろよそこはァァァ!!」
その時、上空に敵戦艦“スニッフ級”が現れた。
サルカ連邦の特殊部隊が、チューク奪取のために降下してくる。
「こちらサルカ特殊部隊。例のくしゃみ兵器、引き渡してもらおうか!」
「そっちはそっちで本気だったの!? もう誰か止めてぇぇ!!」
突如、チュークがもう一度大くしゃみ。
「ふぇぇっ……ふえぇえ……へええええっくしょぉぉん!!!!」
→ アレル人たちも一斉にくしゃみ(=爆発)
→ 湿度で大気が圧縮 → 引火 → 惑星ごと鼻水火山が爆発
結果、サルカ特殊部隊は撤退、アレル人たちは**「神が目覚めた」と大歓喜**。
オルトたちは、爆風で月まで吹き飛ばされたあと、無事(?)本部へ帰還した。
タコ中佐:「いや〜〜見事な配送だったなァ! なに、惑星一個くらい吹き飛んだのは誤差だ誤差!」
オルト:「“誤差”で惑星爆破って言うやつ初めて見たわ!」