ライブは平和に
今回の配送
配送先:惑星ソレリオ・宇宙ドームスタジアム
荷物:ミュラノン専用ライブ演出装置一式(爆音花火付き)
時間制限:リハーサルまで残り45分
配送船《グローム77》がステージ裏の駐機スペースに着陸する。
フィル「警告:ここは音量制限の概念が死んでいます」
オルト「耳が死ぬ前に終わらせよう……」
Z「この積荷、また“心を抱きしめる爆音”か?」
モル(荷物の上で寝そべって)「マジっすか~? てかこのドーム、ノリやばくないっすか?オレ、ステージ上がっていいっすか?」
オルト「上がんな。お前荷物運びに来たんだよな? 仕事しろ仕事!」
そこへミュラノン登場。
ミュラノン「オルト少佐~♡ やっほー!来てくれてうれしい!」
オルト「また爆音ステージかよ。今回も派手すぎんだろ……」
モル(目を輝かせて)「え、やば!ほんもののミュラノン!サインって今っすか!?マジやばっす!」
Z(ステージを横目に)「……照明ユニット、また過剰演出モードだな。耳に優しくない」
フィル「心に効いて、鼓膜に刺さる。それが彼女の芸術」
⸻
作業中、モルが花火型スピーカーを逆さに運んでいたことが発覚。
オルト「おいそれ上下逆だろ!なに花火が地面に炸裂する仕様にしてんだ!」
モル「マジっすか!?オレ、重力に逆らってたっすか!?」
Z「荷物に哲学を持ち込むな」
⸻
リハーサルが始まり、スタジアム全体が静寂に包まれ――
ミュラノンの澄んだ歌声が星のように響き渡る
Z(ステージ袖で静かに見つめる)
オルト「Z?なにやって――」
Z「……俺は確認したいことがあるだけだ。……生歌だと、音域がどうなるか」
オルト(半笑い)「まさかお前……地味にファンだったのかよ」
Z「“地味に”とは失礼だな。“冷静に聴く者”と呼んでくれ」
モル(感動して泣く)「歌声……ヤバすぎ……オレ……生きててよかったっす……」
オルト「感動するのはわかるけど、そのスピーカーまだ固定してねぇから!」
リハ後、ミュラノンが録音を手渡す。
ミュラノン「オルト少佐、Zさん、モルさん、ありがと!これ、さっきの歌声。お礼にプレゼント♡」
Z「……いいノイズだった」
オルト「褒め方おかしくねぇか?」
モル「マジ感謝っす!オレ、今日から“モルノン推し”でいくっす!」
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配送完了
《グローム77》は次なる任務へ飛び立つ
フィル「乗員の感動度指数:150%。しかしZの表情変化は検出不能」
オルト「あいつ、感情は金属の中にしまってんだろな……」
モル「オレ、次ステージあがっちゃおっかな〜♪」
オルト「仕事しろっつってんだろ!」
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■ 配送評価
配送品:無事納品・ステージ成功
評価:星5
コメント:「また来てね!次のツアーもお願いするわ♡」―ミュラノン
Z「フフンフンフフ〜♪」




