表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/185

サイボーグとイカと筋肉

中立惑星ザヴァリオンの戦略会議室(貸切)


銀河戦線に関する「非公式の意見交換」として、サルカと帝国の代表者が極秘裏に対面する場。



グラム(准将)(無表情)「……この会議は、貴官と私の思考プロトコルのすり合わせだ。無駄な動作と会話は避けたい」


クラーケン(少佐)「問題ない。我が筋繊維も極限まで削ぎ落としている」


グラム「……(0.3秒沈黙) 肉体の削ぎ落としは議題に含まれていない」


クラーケン「貴様、精神が削ぎ落とされているな。いい目をしている。良い前腕もしている」


グラム「私は義腕だ。筋繊維など存在しない」


クラーケン「義筋か……最先端だな。技術の極み。トレーニング可能か?」


グラム「不可。私は日々の筋力強化を、プロセッサの冷却と同列に扱っていない」


クラーケン「ならば貴様の義腕にダンベルを装着してやろう。日常がトレーニングだ」


グラム「やめろ」


クラーケン「この新型プロテインを見ろ。サルカ連邦産“マッスル海流α”。一杯で1.8キロ筋繊維が生成される」


グラム「データは?」


クラーケン「俺の胸筋が証明だ!!!!」


(突然、シャツを裂く)


グラム「布の再生コストが無駄だ。次は断る」


クラーケン「見ろ、この背中を!!トレーニングが外交を変える!!」


グラム「筋肉で語り合う戦略は存在しない」


グラム「結論。この会議は情報共有に至らなかった。収穫は、サルカ連邦の会議服がすぐ破れるとわかったことのみ」


クラーケン「収穫はこの肉体だ。貴様も目覚めよ。筋肉がすべてを語る世界に」


(クラーケン、眩しいほど完璧なポージングを取る)


(背後のライトが反射し、会議室が神々しく輝きはじめる)


グラム「……データ光量、臨界値を超えた。網膜にダメージ……対策プロトコル起動」


こうして、サルカと帝国の代表による会談は

ポージングと光量により幕を閉じた。

果たしてこれが、銀河に平和をもたらす一歩となるのか……

それは、誰にも分からない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ